受験の合否を左右する「大学パンフ」5つのチェックポイント
受験勉強は何から始めればいいのか、迷っている人も多いだろう。そこで、今回は志望校研究に役立つ「大学パンフ」5つのチェックポイントを教えるよ。余裕のある春休みのうちに、気になる大学のパンフを複数取り寄せて、志望校研究を進めておこう。
早め早めの「情報収集」が受験の合否を左右する
キミは、志望校について、どれだけ理解をしているだろうか?基本理念や学部の名前、キャンパスの位置は正確に言えるだろうか?こんな情報、大学受験に関係ないと思うかもしれない。でも、受験校を決定するうえで、これらの情報は重要な決め手になる。受験校決定が遅れれば、十分な対策ができずに残念な結果に終わったり、大学への理解が不足していると、いざ入学しても自分のやりたいことができなかったりするおそれもある。
それでは、志望校研究はいつ、どのようにやればいいのか。大学に合格した先輩たちにその答えを聞くと、彼らが口を揃えて言うのは、「今すぐ、大学パンフを取り寄せるべし」ということだ。しかも、複数の大学パンフを取り寄せると、比較・検討ができていいという。
つまり、少しでも早く情報収集を開始し、受験校を決定した人が、大学受験を制すと言っても過言ではないだろう。高3へ進級し、受験勉強が本格化する前の今、気になる大学のパンフを複数取り寄せて、以下5つのチェックポイントをもとに志望校研究を進めよう。
大学の違いがまるわかり!大学パンフ5つのチェックポイント
ここでは、大学に合格した先輩たちがオススメする大学パンフの見方を、5つのチェックポイントに分けて紹介する。先輩からのアドバイスとともに、志望校研究に役立ててほしい。
Point1.基本理念や3つのポリシーを調べよう!
大学が求める学生像がわかるので、志望理由書や面接の参考になる!
項目例:基本理念、アドミッションポリシー(入学者受入れの方針)、カリキュラムポリシー(教育課程編成・実施の方針)、ディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)など
先輩からのアドバイス
- 大学の基本理念やカリキュラムが載っているので、大学の特色を押さえることができました。面接で、この大学を選んだ理由を尋ねられた際に、話すことができたのでよかったです。
(神奈川県立保健福祉大保健福祉学部 M・S先輩) - 願書や小論文を書く時に、大学が求める学生像を意識することで、手応えを感じた。
(神奈川県立保健福祉大保健福祉学部 M・K先輩)
Point2.学問・研究内容を調べよう!
自分の学びたいことが学べるかどうかがわかるので、志望学部・学科の決め手になる!
項目例:学部・学科別の履修内容・カリキュラム、ゼミ・研究室、教授や学生のインタビューなど
先輩からのアドバイス
- 心理学部はどこも同じだろうと思っていたが、複数の大学パンフを比較したところ、履修内容やカリキュラムが違っていた。幅広く、かつ早く心理学を勉強したかったので、希望に合った大学を選ぶことができた。
(立教大現代心理学部 N・S先輩) - 大学の名前のイメージが強かったが、実際は外国語だけでなく、さまざまな教養科目も学ぶことができるとわかった。大学で学びたいことがたくさんあったので、この大学に行きたいと思えた。
(東京外国語大国際社会学部 T・M先輩)
Point3.施設・キャンパスについて調べよう!
受験勉強のモチベーションが高まり、また通学や住まいについて事前に想定できる!
項目例:施設(学食、図書館、学生寮など)、キャンパスのアクセス・雰囲気など
先輩からのアドバイス
- 施設・キャンパスの案内を見て、大学生活へのあこがれから、受験勉強のモチベーションを上げることができた。大事な要件であるアクセスについても、確認できた。
(明治大政治経済学部 K・M先輩) - キャンパスの場所をちゃんと確認したほうがいいです。私は確認不足だったので、自宅から片道2時間30分もかかるところに通っています。実家から通うのか、一人暮らしをするのかにもよりますが、調べておくことをオススメします。
(法政大現代福祉学部 M・S先輩)
Point4.学生生活やサポートについて調べよう!
受験勉強のモチベーションが高まり、また学費・奨学金の備えができる!
項目例:クラブ・サークル活動、学校行事、奨学金、留学制度、キャリアサポートなど
先輩からのアドバイス
- サークルが特に楽しみで、どんなサークルがあるのかを知りたかった。少しでも興味がわくようなサークルを知ることができてよかった。
(立教大法学部 R・S先輩) - 奨学金制度の比較をしたいと考えていました。WEBではうまく調べられず、比較も面倒に感じたのですが、パンフを見比べることで、簡単に大学ごとの違いを調べることができました。
(法政大現代福祉学部 M・S先輩)
Point5.卒業後の進路を調べよう!
取得したい資格や将来なりたい職業から逆算して、志望校を決められる!
項目例:取得できる資格、就職実績、OB・OGのインタビューなど