富山県立大学/私のイチオシ
データ分析手法を使って人に優しいモノや社会システムを実現
情報工学部 データサイエンス学科
本吉達郎先生
※掲載内容は取材時のものです
夢中になったきっかけ
人が賢くなる/上手くなるプロセスに興味を持ったことです。コンピュータに取り込むために記号化、数値化されたものはデータと呼ばれますが、コンピュータの性能向上により10年前にできなかったサイズのデータを扱えるようになり、計算スピードも速くなっています。複雑で扱えなかった人の振る舞いのデータを分析したり、その分析結果をデザインに生かしたりすることで、人に優しいモノや社会システムの実現につなげることが可能になっています。
この学問のココがおもしろい
幼少期にクジラやイルカが魚だと思っていた人もいると思います。「哺乳類だよ」と教われば「魚類ではない」という知識を得ることはできますが、すんなり理解できたでしょうか。「ヒレ状のものを持つ」ことを前提とすれば、魚だと結論づけた方が合理的だとも思えます。このような限定された知識の中で成り立った規則を合理的に表現できるおもしろいデータ分析手法が存在します。私たちは、人の学びや行動から得られたデータにこの手法を適用し、人に役立つインタフェースや社会システムの実現につなげる研究を行っています。
キャンパスのお気に入りスポット
オープンキャンパスでは、学科の研究室見学ツアーに参加できます。研究設備や実験機器、試作・開発システムに触れたり、説明を受けたりできますが、所属研究室で学部4年生や大学院生が研究を進める姿を目にすることで、工学系の学生生活をイメージしやすくなるのではないでしょうか。2026年春にはデータサイエンス学科の研究室が集まる新棟も完成予定です。研究室だけでなく講義や演習を実施する場所もぜひ見学してみてください。