石巻専修大学/先輩の学問体験記

人間教育学科では、保育士や幼稚園教諭、小学校教諭をめざす学生が教育について学んでいます。私は保育士をめざしているので、実技科目としてピアノや図工、家庭科といった授業もあります。ピアノは初心者でしたが、プロとして活躍している先生がマンツーマンで教えてくださるので、自分のペースでしっかり基礎を身につけることができました。図工や家庭科は高校の授業と違い、スケッチブックシアターやペープサート（幼児向け紙人形劇）といった保育に役立つ教材を作ったり、離乳食の作り方やミルクの温度管理を学んだりと、より実践的な内容が学べているという実感があります。こうした実技経験は、3・4年次の実習でも生かしていきたいと思っています。

保育士になりたいと思うようになったのは小学3年生くらいからです。保育園に通っていたいとこをよく迎えに行っていたので保育士の仕事の様子を目にする機会が多く、子どもたちと笑顔で明るく、元気に接している保育士に憧れを抱くようになりました。専門学校という選択肢もありましたが、4年間じっくり学ぶことで自分自身のスキルアップにつながると思い、4年制大学を志望。本学のオープンキャンパスに参加し、そこで先輩方の優しさや雰囲気の良さを感じることができたため、最終的に進学を決意しました。

大学での学びを通し、保育士は子どもに対してだけではなく、保護者とのコミュニケーションも大事なのだということに気付くことができました。大学のイベントで実際に保護者の方々と接する機会があったのですが、自分から声をかけることが思った以上に難しく、そんな私を見かねて保護者の方から逆に声をかけていただいたことがあります。このままではいけないなという気持ちになり、オープンキャンパスの学生スタッフとして参加した際は自分から高校生に声をかけてみるなど、日頃から注意するようになりました。保護者の方々と一緒に子どもの成長を見守り、喜びを共感していく中で信頼関係を築き、子どもたちが安心して日常を楽しめる環境が整えられる保育士になることが、今の一番の目標です。
本学科は先生や保育士をめざす学生が集まる学科です。オープンキャンパスに参加した際にはぜひ、多彩な実技教科の数々と先輩たちの明るく楽しい雰囲気を実感してみてください。