東都大学/卒業後の進路
医療が不足する地域で妊産婦と家族の笑顔を守りたい
※掲載内容は取材時のものです
どのように考えてキャリアを選んだか
私が助産師をめざすようになったきっかけは、弟の誕生でした。小さい弟を胸に抱き、優しい顔で「助産師さんたちに支えてもらった」と話す母を見て、命の誕生に携わる仕事に憧れを持ちました。大学では、助産師資格を取得するために助産師課程を専攻。本格的に就職活動を始めたのは3年生の秋ごろです。大学のキャリア支援センターを活用して履歴書や小論文、面接対策などに取り組みました。先生方も親身になって相談に乗ってくださったので、本番では自信を持って臨むことができ、第一志望の病院から内定をいただくことができました。
キャリア選択のポイント
助産師課程では約3か月の分娩介助実習があります。当初は、痛みに叫ぶ産婦さんを前に声を掛けることしかできませんでした。2つの命を預かる責任の重さを感じ、「私にできるのか……」と不安になってしまいましたが、一例一例介助をさせていただく中で少しずつできることが増え、分娩後に「いてくれてありがとう」と言ってもらえるようになりました。お産後に赤ちゃんを抱き、幸せそうな産婦さんを見ると「この場にいられてよかった」と心から感じます。周産期医療の現場では、命の誕生のすばらしさとそこに関われる楽しさを実感でき、助産師になりたい思いが強まりました。
今後の夢・目標
将来は、医療機関が不足する地域で分娩や産後ケア、思春期教育に携わりたいと考えています。私が就職する病院は地域周産期医療を担っており、分娩におけるさまざまなリスクへの対応が必要となるため、妊産婦や新生児の異常を早期に見極めて適切に対応する知識と技術を身に付け、一人ひとりに温かいケアを実践していきたいです。そしていつか、医療や助産ケアが不足している地域で妊産婦さんが抱える事情や思いに寄り添い、赤ちゃんとそのご家族の笑顔を守る助産師になることが、私の目標です。