昭和女子大学/卒業後の進路
子どもが安心して過ごせる空間を作れる心理職になりたい

※掲載内容は取材時のものです
どのように考えてキャリアを選んだか
高校1年生のときに大きなショックを受ける出来事が起こり元気をなくしていた際、友人たちが温かい言葉をかけてくれました。そのことで心が軽くなり、私も専門的にカウンセリングを学んで、他者の心の不調を軽減できる存在になりたいと考えました。また、私は昔から人々の行動を見て「何で○○しちゃうんだろう」と考えることが多くあり、人の行動に興味がありました。そこで、カウンセリングも人の行動のメカニズムも学べる昭和女子大学の心理学科で学ぶことを決めました。
キャリア選択のポイント
被虐待児の心理ケアや療育手帳の判定などを行う、地方公務員の心理職(埼玉県)に内定をいただきました。きっかけは大学2年生のとき、学習支援ボランティアをしている中で被虐待が疑われる子どもと出会ったことです。そのような心に傷を負った子どもの心のケアを最前線で行える仕事に就きたいと考えました。また小学生の頃、東日本大震災の被災者と会い、被災時のつらい経験を伺ったことから、非常時に支援の手伝いができる存在になりたいという気持ちも持っていました。そんな中、公務員の説明会で心理職の方から被災地での支援活動や鳥インフルエンザの対応を行ったという話を伺いました。このように職種を越えて幅広く人々のために行動できる仕事に魅力を感じたため公務員を志望しました。
今後の夢・目標

現在、1週間に1回程度の頻度で参加している学習支援ボランティアの参加頻度を、今後は増やしたいと考えています。そのボランティアは貧困家庭の子どもたちに勉強を教えるもので、学校と家庭以外の子どもの居場所を作るという目的もあります。4年間の心理学科の授業の中で身に付けたカウンセリングをはじめとする知識を、実践的に生かしていくことが重要になると思います。そのため、学習支援ボランティアの中で「心理演習」や「感情・人格心理学」などで学んだ知識を活用してさまざまな子どもと接し、それぞれの子どもに合った対応を行える柔軟さを身に付けていきたいです。そして、ボランティア活動の中で子どもとの会話に慣れたり柔軟性を養ったりすることで、これから心理職として働く際、虐待などにより心のシャッターを閉ざしている子どもが安心できる空間や、彼らがありのままで過ごせる空間を作ることに役立てたいです。