多摩美術大学/卒業後の進路
ゼミでの学びを通じて気づいた自分らしい進路
※掲載内容は取材時のものです
どのように考えてキャリアを選んだか
「フィールドワーク設計」というゼミに所属し、アートにかかわる出来事や情報を発信するWebマガジンや雑誌を制作するなかで、実践的なジャーナリズムを学びました。企画立案から取材先との交渉、インタビュー、記事の執筆、誌面のレイアウトまで全て担当者が行うのですが、完成したものをさまざまな人に読んでもらえることに、大きなやりがいを感じていました。
一方で、キャリア選択については「自分の好きなことを仕事にしたい」という思いがありました。「自分の好きなことは何か」を考えたとき、「ビームスで取り扱っている服が好きで、それを身にまとった自分が好き」と気づきました。採用ページでプレス(販促)担当の社員の方が「カタログ一つ作るのにもすごく大変だったけど、形になった時に達成感がある」とお話しされている記事を読んで、私がゼミで経験したことと重なる部分があると感じました。
キャリア選択のポイント
そこからビームスについて自分なりに調べるなかで、服だけではなく、レコードやオーディオなどの販売や、東京から生み出されるアートやカルチャーを世界に発信していくレーベルがあること、そしてそれらがスタッフ一人ひとりの好きなものをきっかけに立ち上げられたことを知りました。ショップで働く方々にも接客マニュアルやノルマがなく、好きなものに夢中になって働ける環境があることを知り、個性を大事にするビームスの企業としての姿勢に魅力を感じました。実際にショップでスタッフの方の生き生きとした接客にふれ、ますます「ビームスが好き!」という思いが強くなりました。この思いを採用面接で悔いの残らないように全力で伝え切った結果、内定をいただくことができました。
自分の好きなものへの思いを強く持ち続け、結果につなげることができたのは、ゼミでの制作で、アポを取るのは難しいと言われていた方への取材をどうしてもあきらめられず、熱意を込めて書きつづった企画書を送らせていただいた結果、承諾してもらえたという経験があったからだと思います。多摩美の芸術学科ならではの経験で、面接官の方からもすごく興味を持っていただけました。
今後の夢・目標
多摩美でも自分の好きなことを追求している人とたくさん出会い、刺激を受けるたびに胸が高鳴りました。好きなことをしている人や、好きなことについて語っている人は、キラキラと輝いて見えます。入社後は同期全員がショップスタッフを経験することになっているのですが、私も、自分がきっかけでビームスを好きになってくれたり、自分がいるからビームスで買いたいと思ってもらえるような、キラキラとしたスタッフになりたいと思っています。また、多摩美のゼミでの経験で、何らかの媒体を使った発信に魅力を感じていることから、いつかプレスの仕事にも携われたらと希望しています。「目の前にはいない誰かに向けて伝える」という部分で、私がゼミの活動の中で培った「自分で考えて、作って、発信して届ける」という経験を生かすことができたらいいなと思っています。