東京家政学院大学/私のイチオシ
「ファッションの歴史」は社会を考える視点である
※掲載内容は取材時のものです
コレ知ってる?
成人年齢が18歳となり、高校生の皆さんも成人になるということを身近に意識されているかと思います。ところで、この成人の日というと、女性は振袖を着用するため、伝統的な祝典と思われる方も多いのではないでしょうか。しかし、成人の日は戦後の祝日法で制定された、日本にとっては新しい行事で、その祝典に何を着なければいけないというルールはありません。こうした今日の成人式の装いがつくられてきた背景を考えると、服飾文化から社会の出来事や人々の意識に気づくことができます。服飾文化史は社会を考える視点なのです。
この学問のココが面白い!
私は服飾文化を研究していて、現在テーマとしているのは家庭生活の中の衣生活です。実は「ファッションの歴史」をテーマとする書物の多くは、人々の目に触れるところ、社会では何を着てきたのか、という記録です。その一方で、外部の人の目には触れない家庭生活の中の服装に関する研究はこれまでほとんどなされていません。そのため、このテーマは「流行」という視点だけでなく、家庭の中での人との関わりを衣服から考える新しい試みとなると考えています。ただ、これまで意識されてこなかっただけに、これらを実証するうえでは多くの困難が伴います。それでも、家政学ならではの服飾文化研究として、私はこのテーマを追究していきたいと思っています。
キャンパスのお気に入りスポット
本学の千代田三番町キャンパスは小規模なキャンパスです。エントランスでは季節のイベントに応じて学友会(学生の自治組織)などのスタッフが飾り付けをしています。写真のクリスマスツリー以外にも、七夕やハロウィン、そして6月のローズ祭には創意工夫のモニュメントやオーナメントで飾り付けられます。学生たちがキャンパスを彩る機会をこのほかにもどんどんつくっていく予定です。皆さんも東京家政学院大学に入ったらぜひ参加してください。