東京薬科大学/卒業後の進路

子どもの頃、病気がちでよく病院に行く中で、薬を調剤する姿や雰囲気に心惹かれたことが薬剤師をめざしたきっかけです。薬剤師として就く職には意外にも多くの道があり、どこに進むか悩みましたが、5年次の実務実習を通して、チーム医療の中で活躍する病院薬剤師をめざそうと決断しました。東京薬科大学には現役の病院薬剤師として働く卒業生が多いことを最大限活用し、情報収集や相談に乗っていただきました。そのおかげで第一志望の国家公務員共済組合連合会の病院に就職する予定です。大学が無料で実施している小論文対策や面接練習も役に立ちました。

病院薬剤師をめざす決め手となったのは、5年次に行った実務実習です。私の実習先の病院はAST（抗菌薬適正使用）やICT（感染制御）、NST（栄養サポート）など、多くのチームがあり、その中で薬剤師が活躍していました。また、病棟に出れば、医師や看護師など、ほかの医療従事者から相談されることが多く、チーム医療の中で薬剤師の求められている役割や責任、やりがいの大きさを実感しました。私も実習先でお世話になった薬剤師の皆さんのように、医療従事者や患者さんから信頼され、相談されるような薬剤師になりたいと思い、病院薬剤師として働くことを決断しました。　

病院薬剤師として、またチーム医療の一員として活躍するためにも、まずは最初の数年で幅広い知識を身に付け、ジェネラリストとしてのしっかりとした土台を固めたいと思っています。そのうえで実務経験を重ね、ゆくゆくは挑戦したいと考える分野のスペシャリストをめざしたいと考えています。スペシャリストとしては、大学で感染症分野の研究を行ってきたことから、就職後も学会やセミナーなどに積極的に参加し、感染制御専門薬剤師の取得をめざしたいと思っています。専門性を生かしてチーム医療の中で活躍できるような薬剤師になることが私の目標です。