東京都市大学/私のイチオシ
自然の楽しさや素晴らしさを伝えたい

※掲載内容は取材時のものです
夢中になったきっかけ
私が通っていた小学校の周りは自然に恵まれており、学校の田んぼでの米作りや川の清掃活動に勤しんだり、川の水源を探しに行ったりしていました。このような環境で育った私は幼少期から自然が大好きで、大学では自然に関係した学問を学びたいと思いました。また、都市での環境機能に興味を持つ中で、気候変動や都市の開発が進む現状において、限りある資源を有効活用すべきだと考え、特に都市河川に注目しました。雨水流出抑制効果に関連する研究を行い、都市における水害の問題解決に貢献したいと思っています。
この学問のココがおもしろい!
私は今、都市の街路空間のアクセス性を評価し、緑地や河川沿いの構造的な特性が雨水流出の抑制機能にどのように影響しているかを研究しています。この研究を通じ、環境問題は個々で独立しているわけではなく、さまざまな要素が相互につながっていることを確信しました。高校生の頃から漠然とつながりがあると考えていましたが、大学での学びを深める中で、その結びつきの多さと複雑さに驚かされます。原因を紐解いていく中で、意外なところでつながりが発見されることや、問題の構造が予想以上に複雑であることに気づく過程が非常におもしろいです。これらの発見を通じて、環境学の奥深さと実践的な意義を実感しています。
キャンパスのお気に入りスポット
環境学部が設置されている横浜キャンパスには学内保全林があり、大学ができる前の自然が本来の姿で可能な限り残されています。実際に保全林を活用した演習の授業があり、自然に触れながら学べる環境はこのキャンパス、学部ならではの魅力です。特に印象的だったのは、横浜市が主催する企画を通じて地元の小学生に向けた自然体験イベントを実施したことです。この大学に入学したときに描いていた「自然の楽しさや素晴らしさを伝えたい」という思いを形にできた、大変貴重な経験でした。また、周辺地域もニュータウンとして緑豊かな環境を保全したまちづくりが行われており、このような自然環境に囲まれた場所で学べることは非常に恵まれていると感じます。