東京都市大学/私のイチオシ
高校での学びは研究に生かせてこそ面白い
※掲載内容は取材時のものです
夢中になったきっかけ
高校3年生の夏に参加したオープンキャンパスで見た、学科紹介の動画がきっかけでした。当時は理系志望であることに迷いはなかったものの、具体的に学んでみたい分野も決まっていませんでした。そんなときにドローンを制御している映像を見て、私も車やドローンなどの移動する機械の制御について研究したいと思いました。大学では制御に関わる授業でシミュレーションや制御アルゴリズムの考案などを行い、より興味を深めています。
この学問のココがおもしろい
私の研究室では「どんなことに取り組みたいか」を教授から尋ねられる事前ヒアリングを複数回した上で、3年次の終わり頃に教授から研究テーマが割り振られます。私は制御と実機実験を行いたいと希望し、駆動する2輪と自由に動く1輪で動くラジコンカーを複数使用して歩行者を誘導する研究を行うことになりました。
研究を進める中で、物理の公式だけでは現実に物体を動かすことはできず、さまざまな理論の組み合わせによって複雑な制御が行われているなど、改めて気付くことが多くあります。高校時代には苦手だった確率系の理論も研究の中で必要となりましたが、使用する目的を理解した上で取り組むと楽しく思えるようになりました。高校で学んできたことは概要でしかなく、研究の中で生かせると気付いて初めて面白いと感じられるのだと日々感じています。
キャンパスのお気に入りスポット
私の研究室はドローンを飛ばす実験などを行うため、大学から特に広く大きなスペースを割り当てられており、体育館などを別途借りなくても、すぐに実験を行えることが強みです。最近ではドローンを緊急停止する研究のお伝いをすることが多くあります。また、科学研究費助成事業の援助金を受け、マイコンなど研究に必要な機材をそろえることができ、全力で研究できる環境が整っています。オープンキャンパスでは実機を使ったデモを行う予定です。ぜひ見にきてください。