麻布大学/私のイチオシ
人と動物が一緒に過ごすキャンパスで動物看護を学ぶ
獣医学部 獣医保健看護学科
久世明香先生
※掲載内容は取材時のものです
コレ知ってる?
人は病院に行く必要性を理解していますが、犬や猫は違います。獣医療の発展により予防や治療ができる病気・怪我は増えましたが、体の健康を守るために動物病院に連れて行くことが動物の心の健康を損ねてしまうことは獣医療関係者として避けたい。そこで活用できるのが動物行動学です。言葉を使わない動物の気持ちを理解したり、苦手なものに慣れてもらったり、してほしい行動を教えたりすることで、動物に好かれる病院やスタッフになることができます。
この学問のココがおもしろい
動物の行動の意味を知りたいと思い、動物行動学を学び始めました。動物がどのような行動を示すかは、遺伝と経験が影響するほか、現在置かれている環境に応じても変わるため、とても多様です。また、人の接し方は動物にとっては周囲環境の一部であり、動物の経験にも直結するため、責任重大だと感じています。
実は、人と動物の間には、共通する行動原理が多くあります。非言語的コミュニケーションなどに注目することで、スムーズな意思疎通が可能になるかもしれない点も面白いです。
キャンパスのお気に入りスポット
学内で、日常的に犬を見かけることが魅力です。犬の飼育やトレーニングの実習を行う「コンパニオン・ドッグ・ラボラトリ」では、実習で世話をしている保護犬同士の交流や遊び、トレーニングの様子を見ることができます。犬同伴可能なラウンジ「Wind Chime」は、附属動物病院にいらした方が待ち時間に愛犬と利用したり、学生が自習したりしています。人と犬が区別なく、自然と同じスペースで過ごせる環境や雰囲気がお気に入りです。