麻布大学/私のイチオシ
微生物の知識と検査技術で健康社会に寄与する
※掲載内容は取材時のものです
コレ知ってる?
私たちの日常は、“見えない微生物”と常に関わっています。手のひらやドアノブなどには想像以上に多くの細菌とウイルスが存在し、スマートフォンの表面にはトイレの便座より多くの細菌が付着しているという報告もあります。風邪をひいたりお腹をこわしたりといった身近な症状の多くも、実はこうした微生物が原因の場合が多くあります。これらの症状の背景にある“原因菌”を特定し、どの薬が効果的かを調べるのが臨床検査技師の重要な役割です。日常の「どうして風邪をひくの?」という疑問の裏側には、微生物学と臨床検査の知識がしっかりと関わっています。
この学問のココがおもしろい!
微生物学の最大の魅力は、「見えない敵を科学の力で突き止める」ことです。患者さんの症状からだけでは分からない感染症の原因菌を、「培養」「染色」「遺伝子検査」「質量分析」などのさまざまな方法を組み合わせて探し当てていきます。ほんの数マイクロメートルの菌が薬剤耐性を獲得するだけで治療の難易度は大きく変わるため、いち早く変化を見抜いて適切な治療につなげることは、臨床微生物検査の大切な役割です。
自身の研究では、身近な環境に存在する薬剤耐性菌の実態を調べ、その広がりを防ぐ方法を探究しています。臨床・食品・環境が関わってくる、奥深い学問であると思っています。
キャンパスのお気に入りスポット
おすすめは、生命・環境科学部が誇る「分析センター」です。ここには最新の分析機器がそろい、臨床検査技師をめざす学生たちが実習で操作する「生理機能検査機器」も多数導入されています。オープンキャンパスでは、オープンラボ企画として、普段はなかなか触れる機会のない「呼吸機能検査装置」「超音波診断装置」「心電計」など、医療現場で実際に使用されている本格的な機器を間近で見たり、体験したりすることができます。専門的な機器に接し、「どのように患者さんの状態を評価しているのか」といった臨床検査技師の仕事をより具体的にイメージできることから、毎年多くの高校生が集まる人気のスポットとなっています。