金沢工業大学/私のイチオシ
基地局不要の無線通信を使い、災害時に人の命を助けるシステムを研究
※掲載内容は取材時のものです
夢中になったきっかけ
情報セキュリティーに関するある事件がきっかけで、情報工学に興味を持つようになりました。私が高校3年生の時に発生した、暗証番号漏洩により銀行口座から不正にお金が引き出された事件です。お金に関わる事件が、セキュリティーの脆弱性によって引き起こされたことが印象的でした。現代社会では情報セキュリティーはとても重要ですが、情報社会が拡大するにつれて攻撃者はますます巧妙化しています。私は少しでも攻撃者より先に進み、情報漏洩による事件が起きないように貢献したいと思い、情報工学科への進学を決めました。
この学問のココがおもしろい
情報工学に関して幅広く学ぶ中で、情報セキュリティーのほかに情報ネットワークの授業に刺激を受けました。現在ゼミでは、無線通信技術であるMANET(Mobile adhoc network)について研究をしています。スマートフォンは基地局を通して通信を行いますが、MANETは通信機器のみで構築される自己形成型のネットワークで、災害時やイベント時に活用されています。私は、MANETを用いて災害時に人の命を助けられるようなシステムを作りたいと思い、研究しています。
キャンパスのお気に入りスポット
ライブラリーセンター(図書館)です。12階建ての建物で、学問分野ごとに階数が分かれており、48万冊以上の蔵書があります。読みたい本はほとんど揃っており、毎週のように通っています。図書館として利用するだけでなく、レコードやCD、スマートフォンから流した音楽をボディ・ソニック(体感音響装置)という専用の機械で聴くことができるので、授業や課題で疲れた時にリラックスするために利用しています。オープンキャンパスに来られた時には、ぜひ試してみてください。
*2025年4月から情報理工学部 情報工学科〈仮称〉に改組予定