南山大学/志望理由

私は幼い頃から、日本の昔ばなしに慣れ親しんできました。また、高校で本格的に古典を勉強するようになり、昔ばなしと似た内容の作品があることを知りました。例えば、御伽草子には、広く知られているような昔ばなしが多数あります。このように、何百年も前から形を変えながらも伝承されていることに驚き、感動しました。しかし、それは昔ばなしに限ったものではなく、さまざまな文化が長い歴史をかけて伝承されています。長い年月をかけて伝承されてきた日本文化とはどのようなものなのか、ということを専門的に学びたいと考えるようになりました。

南山大学日本文化学科では、日本文化・日本文学・日本語学・日本語教育の分野で専門知識を身に付けながら、内側から日本を見つめ、理解を深めていきます。また、日本文化の分野では古代から近代までの作品を読み解きながら日本文学と文化のあり方を探究し、日本の言葉や文化に関する研究を行い、「文化とは何か」という問いを追究していきます。私は、文学作品から日本文化を学びたいと考えていましたが、この学科では一つの視点だけでなく、4つの分野を通して幅広い視野で、「文化とは何か」という問いに真摯に向き合えると感じています。１年次から、学修に必要な基礎知識を身に付ける授業が設置されているところも魅力に感じます。

近年、日本古来の伝統的な文化は元より、漫画やアニメやゲームなどサブカルチャーと呼ばれる現代文化まで、世界から見た日本の文化はありとあらゆる点で高く評価されています。文化といえば、「古くから継承されてきたもの」というイメージが強いですが、時代と共に社会のさまざまな分野で変化が進み、新たな価値観を持った文化が生まれています。「日本文化とは何か」という問いに答えを見つけるために、多角的な視点から文化を捉え、見つめ直していきたいと考えています。