京都精華大学/卒業後の進路
地元のことを深く知り、伝え続ける記者に
卒業後の進路:NHK(日本放送協会)
国際文化学部 人文学科 4年
進藤拓海さん
長野県・信濃むつみ高校 卒業
※掲載内容は取材時のものです
どのように考えてキャリアを選んだか
高校生の時の授業で、障害者施設の入所者が多数犠牲になった殺傷事件を知りました。犯人から「価値がない」と殺された障害のある人たちと、高校に通えずドロップアウトした自分とが重なり、大学では事件や障害者について学び、調査をしました。それは事件を「知る」という最初のきっかけがあったからできたことだと思います。私もより多くの人が社会や隣人、自分について考えるきっかけとなるような「知る」を届ける仕事がしたいと考え、記者を志しました。
キャリア選択のポイント
私は、NHKの記者として内定をいただきました。記者の中でも、地域に根差して取材・報道する地域職員です。公共放送であるNHKは、民間の放送局や新聞社などのマスコミ各社が地方取材網を縮小していく中、地域の報道を守る使命があり、地域放送局での取材・情報発信を維持し、情報を届けることを大切にしています。地元のことを深く知り、伝え続ける仕事に魅力を感じ、NHKの地域職員の道に進むことを決めました。
今後の夢・目標
SNSやニュースサイトなどで膨大な情報に触れることができますが、全ての情報が新たな視点や選択肢を提供しているわけではありません。表現や映像を替え、同じ事を伝えているだけのようにも思えます。また、身の回りにあふれている情報には自信を失うようなものもたくさんありますし、時には視野が狭まり気持ちが追い詰められてしまう情報もあります。私は将来、「少しゆっくり歩いてみようよ」と、心に余裕を与えられるような情報発信をしていきたいと思っています。