どうししゃ

同志社大学

私立大学 京都府

同志社大学/私のイチオシ

日本文学と日本語を幅広く、思う存分に探究できる

顔写真
文学部 国文学科 2年 倉澤香音さん 大阪府立清水谷高校 卒業

※掲載内容は取材時のものです

夢中になったきっかけ

私が国文学科に興味を持ったのは、高校2年生のとき、国語の教科書に載っていた夏目漱石の「こころ」と、森鴎外の「舞姫」に衝撃を受けたのがきっかけでした。それまでは読書がとても苦手で、きちんと一冊の本を読み切ることさえありませんでした。教科書に載っていた「こころ」の抜粋箇所は下巻だったので、これは上と中も読まなければ気が済まないと思い、初めて文庫本を一冊読み切るという経験をしました。文豪と呼ばれる人の書いた物語はこんなにも面白いのか、こんな展開があっていいのかと夢中になり、200字でいい感想文を熱量余って2000字書いて提出しました。
ちょうど進路を考え始める頃だったので、文豪という存在とその作品について学ぶことのできる国文学科は、私にとってピッタリだと思い志望しました。

この学問のココがおもしろい

国文学科では、学ぶ内容が日本文学・日本語学に分かれます。
日本文学の中でも近現代文学や、過去を遡れば古事記、源氏物語、また歌舞伎や人形浄瑠璃についても幅広く学ぶことができます。最初は特に興味のなかった分野でも、先生方がその分野に対して豊富な知識と愛情を持って教えてくださるので、興味を持つこと間違いナシです。
日本語学については、日本人が日本語を学んで何になるのか、と思われるかもしれませんが、日本語母語話者として生まれたということは、日本語を内省できる特権があるということです。内省とは、簡単に言えば自分たちが普段使う日本語を、どういった時に、どういう立場で使うのか、など振り返り分析することです。
例えば、「名詞とは何か?」を説明してみてください。「物の名前」でしょうか。では、「こと」は名詞なのでしょうか。そもそも文法という枠組みをどう定めるのが適切なのか、そういったことを日本語学では扱います。高校生までで教わった文法の概念が揺らぐ瞬間は、なかなかに衝撃的で面白いです。
また、国文学科は、科目選択の自由度が高く、心理学、イスラーム史、聖書学など、一般教養科目も幅広く履修できます。

キャンパスのお気に入りスポット

良心館前のスペースがオススメのスポット

良心館前の芝生と大きな木のスペースは、お昼の明るい時間帯は朗らかで暖かい気持ちになれますし、夜になるとまた違った印象を与えてくれるので、あえて時間をずらして訪れるのもオススメです。遅くまでレポートを作成して暗くなって図書館から出てきて、キャンパスがライトアップされているのを初めて見たときはすごく感動しました。クリスマスが近づくと大きなスギの木がクリスマスツリーになって、近隣の方々にも人気です。このクリスマスツリーを提唱されたのは、昨年ご退職された国文学科の有名な先生なので、国文学科生は密かに鼻が高いです。

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