京都美術工芸大学/私のイチオシ
建築的な操作で人を快適にすることが可能!造形の奥深さを学ぶ
芸術学部* 建築学科(*現:建築学部) 3年
熊谷聖さん
神奈川県・横須賀学院高校 卒業
※掲載内容は取材時のものです
夢中になったきっかけ
私が建築に興味を持ったきっかけは、病院の待合室の一角にある空間です。
小学校高学年の頃、体調を崩しがちだった私にとって、その空間の天井の高さ、窓から見える景色、木漏れ日の揺れは、とても心地よいものでした。あの空間がなければ、今でも元気を取り戻せていなかったのではと思うほど、私にとって必要な場所でした。そして、自分も誰かの心を支えられるような空間を作りたいと思うようになりました。
この学問のココがおもしろい
建築において“空間が移り変わる”ことを「シークエンス」と表現します。高校生の時、天井が低い場所から高い場所に行くと心地よさを感じたり、曲がった道の先にきれいな景色があると、より美しさを感じると思っていました。まさにこれが「シークエンス」で、大学で建築を学んだことで、いろいろな現象に名前がついており、それらが建築的な操作を示すことを知りました。
建築は、ただ壁と屋根があるだけの物理的なものではなく、“人の心に寄り添った造形”だというところがとても興味深いと思っています。
キャンパスのお気に入りスポット
大学構内にある鴨川七条ギャラリーです。
講師の方や建築学科生の作品のほか、他学科の学生の作品も展示されていて、楽しんでいただけると思います。また、先輩や講師の方の作品を見ることで、自分のやりたいことがこの大学で叶うか、身につけたい技術が学べるかどうかがわかると思います。
そして食堂には、学生が制作したパーテーションがあります。いろいろな絵が描かれていてかわいいので、お気に入りのパーテーションの席で、ぜひ学食を食べてください!