桃山学院大学/私のイチオシ
人々の行動を経済的にも社会的にもよい方向へ誘導する「経済学」
※掲載内容は取材時のものです
コレ知ってる?
皆さんは夏休みの宿題を計画通りに進めることができますか?締め切りギリギリになって取り組む人も多いのではないでしょうか。
「行動経済学」では、このような出来事も取り扱います。なぜでしょうか?「イヤなことを先送りしたい」という行動は理解できます。でも、後悔することは目に見えています。同じように、貯蓄よりもお金を使うことを優先すると、老後の生活に困ります。そんな時は行動経済学の登場です。多くの人が目先の楽しみに飛びつく原因を研究することで、長期的に正しい方向へ導くことができるからです。宿題以外にもダイエット、宝くじ、整理整頓、特売セールなどたくさんの事例から私たち人間の行動を理解し、社会に役立てます。
この学問のココが面白い!
「経済学」という単語が入っているにも関わらず、取り扱う内容が経済っぽくないところです。
ほとんどの人はできるだけ利益が欲しいですし、損はしたくありません。だからと言って「どんなことでもやりますか?」と言われると、他人の目が気になります。また「悪いことはしてはいけない」という意識があります。このような人間心理を理解したり、逆に利用することで、タバコのポイ捨て減少やリサイクル率向上、貯蓄率向上や防犯意識向上などにも応用できます。人々の行動を経済的にも社会的にもよい方向へ誘導するので、新しい可能性を感じています。
キャンパスのお気に入りスポット
大学では教室間の移動が多いので、階段をかなりの頻度で利用します。すると移動を面倒に感じることがあります。そこで桃山学院大学のキャンパスの階段は、期間限定で「1段上がるごとに0.1kcal消費している」ことがわかるように掲示しています。また4年間通学する時の累積消費カロリーや体重が何kg減少するのかを掲示していますので、オープンキャンパスにこられた際には探してみてください。
目に見えない運動量を消費カロリーやkgという形で可視化することでモチベーションを高め、億劫さを軽減しています。