奈良大学/文学部の詳細情報
学科・定員・所在地
学科・定員
国文学科(90名)
史学科(135名)
地理学科(95名)
文化財学科(100名)
所在地
1~4年:奈良
※変更の場合もありますので、学校が発行している資料やホームページにてご確認ください。
文学部の偏差値を見るプロフィール
●言葉の感性を磨き、言葉の世界と文化を体感する「国文学科」
●“暗記”から“考える歴史学”へ興味を広げる「史学科」
●文系・理系を横断的に学ぶ「地理学科」、“ホンモノ”を題材に学ぶ「文化財学科」
歴史・文化遺産に恵まれた奈良の地の利を生かし、身近にある史跡、遺跡、文化遺産など第一級の歴史資料に触れる“体験重視型”の学びを深めて、先人の英知を後世へ伝えます。
【学生数】
1601人(2023年5月1日現在)
【専任教員数】
52人(2023年5月1日現在)
【大学院】
文学研究科
国文学科
【講義・学問分野】
言語文学、国文学の世界、国語学概論、古典文学概論、近代文学概論、現代文化論、中国文学概論、神話伝承論、和歌歌謡論、平安文学論、中世文学論、現代日本語論、文芸創作実習、日本語教育論、書物出版学実習、伝統芸能鑑賞、実地見学踏査 など
史学科
【講義・学問分野】
史学研究法、日本史概論、東洋史概論、西洋史概論、史料研究、史料講読、日本史基礎講義、東洋史基礎講義、西洋史基礎講義、国際交流史基礎講義、日本史特殊講義、東洋史特殊講義、西洋史特殊講義、国際交流史特殊講義 など
地理学科
【講義・学問分野】
地理学実習、人文地理学、自然地理学、地理学講読・調査法、地誌学、地図学基礎、測量学概論、地理情報科学概論、環境地理学概論、都市地理学、村落地理学、歴史地理学、経済地理学、人口地理学、観光・交通地理学、災害地理学、応用地図技法、フィールドワーク技法、地形学、気候学、GISデータ分析技法 など
文化財学科
【講義・学問分野】
文化財学研究法、考古学概論、美術史概論、史料学概論、保存科学概論、考古学講読、美術史講読、史料学講読、保存科学講読、考古学特殊講義、美術史特殊講義、史料学特殊講義、保存科学特殊講義、文化財情報学、文化財修復学、先史考古学、世界考古学、日本彫刻史、建築史 など
学部の特色
言葉の感性を磨き、言葉の世界と文化を体感する「国文学科」
奈良で学ぶ強みを最大限に生かし、体験重視の科目を設置。文芸作品の舞台や作者ゆかりの地を訪ねる「実地見学踏査」、謡曲や仕舞の実技もある「文芸創作実習」、歌舞伎や文楽を学ぶ「伝統芸能鑑賞」など、ユニークな授業を展開。各学年に少人数編成の科目を配して、一人ひとりの個性に合ったきめ細かな指導を徹底。教員と学生が密接な環境で行き届いた教育を実践しています。
“暗記”から“考える歴史学”へ興味を広げる「史学科」
高校までの歴史の授業は史実を覚えることが中心でした。しかし、大学では暗記は必要ありません。歴史的な出来事が「なぜその時に起こったのか」「要因はいくつあるのか」「それを示す材料があるのか」といったことを考えるのが本当の歴史学です。まち全体がまさに“生きた歴史”である古都・奈良。本物の史料に存分に触れながら、自分の経験を通して歴史から考える力を高めます。
文系・理系を横断的に学ぶ「地理学科」、“ホンモノ”を題材に学ぶ「文化財学科」
●地理学科
文系・理系のジャンルを超えて総合的な探究ができるのは、地形、気候、都市、歴史、経済、社会、文化、交通、情報などさまざまな専門分野の教員が充実しているから。身近な地域だけでなく、国内や国外の未知の場所までも対象にしています。地図や空中写真などの収集・活用から、地理情報システム(GIS)まで、地理学研究に必要な基礎的技術・方法を徹底的にトレーニングすることで、調査力の基盤をしっかりと磨きます。
●文化財学科
奈良県には3つの世界遺産をはじめ、第一級の歴史資料が数多く存在します。日本で初めて設置された文化財学科では、この最高レベルの学習環境を最大限に生かすことはもちろん、“ホンモノ”を題材とすることを研究の基本としています。全国最多の学芸員・文化財専門職員を輩出してきたノウハウを生かし、文化財のスペシャリストを育てます。
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学べること
国文学科
奈良で学ぶ強みを生かしたユニークな授業で、言葉の素養と人間性を育む
歌や物語など、古典の背後にある命の輝きや洞察、ユーモア、現代の言葉や文学などを系統的に学び、少人数編成の行き届いた指導の下、言葉の素養と人間性を育みます。
「日本語」「古典文学」「近現代文学」「表象文化」「出版文化」「伝承文化」の6分野を柱に自由度の高いカリキュラムで学修。文芸作品の舞台を訪ねる「実地見学踏査」、謡曲や仕舞の実技もある「文芸創作実習」、歌舞伎や文楽を学ぶ「伝統芸能鑑賞」など奈良で学ぶ強みを生かしたユニークな授業を展開しています。
【授業・講義】
国文学史
~日本の文学の歴史を自分で考え“ものの見方”を鍛える~
作品と作者名を時代ごとに覚えていく高校までのような授業ではなく、作品の中でその当時の人々が社会との関係をどのように描き出しているかを考え、“ものの見方”を鍛えます。例えば、飛鳥から奈良時代の文学では、都の歴史と歌の中の景色を重ねて理解することが必要です。平城京では真っすぐな道のある都に住んでいることが都びとの誇りである一方、曲がりくねった庭園に安らぎを求めました。こうした背景を知ると、万葉集の表現のおもしろさが理解でき、勉強が本物になります。
史学科
まち全体が生きた史跡・遺跡の奈良で、本当の歴史学に迫る
「日本史」「世界史」を学びのフィールドとして幅広く歴史を学べます。
祖先が築き上げてきた歴史ある古都・奈良には、21世紀を賢明に生き抜くための多くの知恵が眠っています。身近にある東大寺、興福寺、薬師寺などの世界遺産や歴史の舞台など本物の史料に触れながら学び、“考える歴史”そして“感じる歴史”を実践しています。
また、自分自身の研究テーマを掘り下げ答えを導き出す卒業論文では、学生の自主性を重んじて徹底した個別指導の下、4年間の集大成として完成させます。
【授業・講義】
史料講読
~歴史を知る第一歩「古文書を読む力」を本物に触れて身に付ける~
先人が残した手紙や証文などを読み、当時の人が何を考え、どんなふうに暮らしていたのかを理解する「古文書読解」の力を養うことは歴史研究の基礎となります。紙質、墨の色など本物の史料に触れて初めて分かることがあり、コピーでは読めなかった文書が原史料だと読めることもあるので、この講義では現物に触れることを重視しています。全員に本物の古文書を渡し、辞書を引いて繰り返し読むことで楽しみながら読解力を養います。
地理学科
フィールドワークも充実!文系・理系を横断的に学ぶ
「都市農村・観光交通」「地域環境・自然災害」「歴史的まちなみ・景観文化」「GIS・データサイエンス」の4コースで構成されたカリキュラムで学び、風景、風土、気候、歴史や文化、そこに生きる人々の暮らしや産業など、あらゆる条件から地域が持つ独自の特性を探り出し、時空間の地域の姿を描いていきます。
地形、気候、都市、歴史、経済、社会、文化、交通、情報などが専門分野の教員を充実させ、文系・理系のジャンルを超えて総合的な探究ができる学習環境を整備。地理学研究に必要な基礎的技術からコンピュータを用いた地理情報システム(GIS)まで、徹底的にトレーニングします。
また、海外研修、国内巡検、日帰り研修、野外調査など、フィールドワークも充実。奈良は研究対象としても格好の地です。
【授業・講義】
都市地理学
~都市で生起しているさまざまな現象に対し、都市地理学的な考察力を身に付ける~
都市は、過去の諸現象の蓄積によってその構造が規定されていると言えます。特に戦後の経済成長やグローバル化は現代都市地域に対して大きな影響を与えてきました。この授業では、これまでの都市地理学の研究成果をふまえ、都市地域で生じてきた現象を考察します。また、都市システム、都市内部構造、商業、工業、交通、大都市圏などについても理解を深めます。
文化財学科
ホンモノに触れる中で、先人の英知を知り、後世へ守り伝える
「考古学」「美術史学」「史料学」「保存科学」の4コースと「文化財防災・レスキュー」「文化財マネジメント」「世界遺産学」「博物館学」の4分野で構成。文化財の取り扱い、調査や研究、保存処理、展示に関する理論と技術を学びながら文化財のスペシャリストをめざします。
日本で初めて設置された本学科では、考古学を歴史に、美術史を哲学に区分するのではなく、文化財学という独自の領域を設定。その道のオーソリティーである教員の下、隣接する分野まで幅広く学び、遺跡調査や研究の分野で活躍する人材を数多く送り出しています。
世界遺産に登録された「古都・奈良の文化財」をはじめ、近隣には一級の歴史資料が数多く存在し、“ホンモノ”を題材に研究できる学習環境です。
【授業・講義】
考古学特殊講義
~現地でホンモノの文化財を見ながら最先端の考古学調査法を伝授。体感と知識の融合をめざす~
教室を飛び出し、本物の文化財がある現地で講義を行う、本学のモットーである「現地現物主義」を実践する臨地講義。姫路城、大坂城、郡山城、西方院山城の4か所を訪れ、遺跡の大きさ、空間の広がりを五感で体感しました。また、例えば大坂城の場合、「石垣が単なる石の壁でなく階段状になっているのはなぜか」「石垣の隅の積み方がなぜほかとは違うのか」など“最先端の城郭の見方”を伝授。他の文化財を踏査する際にも役立つ「どこを見れば何がわかるのか」といった考古学的調査方法のコツやポイントを学ぶことができます。