せいなんがくいん

西南学院大学

私立大学 福岡県

西南学院大学/私のイチオシ

国際法に関する高度な知識を身に付け国際商事模擬仲裁大会へ

顔写真
法学部 国際関係法学科 3年 荒木優葵子さん 福岡県立福岡高校 卒業

※掲載内容は取材時のものです

夢中になったきっかけ

私は日本に住む人々が自らの可能性を信じ努力したいと思える社会の実現に貢献したいです。そのため、大学では社会生活の骨格を作る法律を学びたいと考えていました。
国際取引法の分野では、国際ビジネスを行うときに欠かせないルールを学んでいます。例えば国際企業間取引においてトラブルが発生した際、売主と買主どちらが責任を負うのかといったテーマを例題に、ビジネスで問題が起こった際の解決手段に、どのような法律をどう解釈すれば、お互いが望む方法でトラブルを解決できるかを学んでいます。
座学だけではなく、実践の場として西南学院大学には九州で唯一、国際商事模擬仲裁大会(Willem C. Vis International Commercial Arbitration Moot )に出場している「Seinan VisMoot」という団体があります。本大会では2500名以上の世界の法学部生、法科大学院生が架空の事案を題材に法律を用いて弁論します。「Seinan VisMoot」は昨年度、日本大会で準優勝し、ウィーンと香港で開催された世界大会に出場することができました。

この学問のココが面白い!

国際法に関しては、適用対象を条約や国家を中心に考えることが多かったですが、近年、グローバル化の進展に伴い、個人も国際法の対象になりつつあり、その可能性が探られています。
例えばスマートフォンはアフリカから東南アジアまでの世界何十か国・何千人の人々が関わって製造されているため、何千通りの権利・義務の関係が構築され、ビジネスも日々進化しています。その進化のエネルギー源は技術だけではなく、ビジネスの法整備も大きく貢献しています。
このような背景を踏まえると、何でもルールを決めれば万能と思いがちですが、これからの社会で法は決して万能な道具なわけではなく、「一定の地域で、一定の規範性が認められた道具」にすぎないことをVisMootで学びました。
さらにビジネスと人権保護の運動が高まる現状を知り、法はただつくるだけではなく、より個人の可能性を開花できるように改変できることも同時に学びました。
大学生という時期に法律が世の中の変化に応じて、まるで生き物のように進化できると実感したことは、非常に大きかったと思います。
このように、VisMootや授業を通して法律をつくるにはまず世の中で問題を解決したいという潮流ができ、そこで始めて法律の解釈が時代に合うものに変更されたり、新しく法律が作られたりすることを学びました。つまり社会の問題を吸収し、解決に導くのは公務員ができることですが、世の中を変えるきっかけ・潮流を作るのは公務員ではなく、民間企業かもしれない、ならば両者の協力は不可欠だという気づきを得られたのもVisMootのおかげです。
また、公務員の観点で考えると、一方の分野の保障を手厚くするならば、他方分野の保障はその分減らさなければ均衡を保つことができません。このように公務員は国民の暮らしという広汎な分野を担う点で、相反する利益の妥協点を見つけることが特に多く求められると考えます。この点を考える力がVisMootで鍛えられたと強く感じています。以上のようにVisMootはどの職業でも軸となる論理的思考力、世の中の構造をダイナミックに見られるようになる視点の獲得ができる点でイチオシです!

キャンパスのお気に入りスポット

私のお気に入りスポットは3号館の1階です!
3号館1階は誰でも自由に利用できるコワーキングスペースのような空間です。ソファーや話合いしやすい円卓がいくつかおかれており、一人でも、複数人でもどちらでも利用できる場所となっています。
3号館は新しく、国際センターもあるため留学生も多くいます。英語が苦手なタイプの人は入りにくい印象を受けるかもしれませんが、カフェのようにそれぞれ雑談を楽しんでいるので、むしろ自然に英語に触れられるとても居心地良い空間だと思います。
私は、ひとりでいる時は、ゼミの発表ためのプレゼン資料作成や勉強の場として、友人と利用する時は雑談やゼミの論文作成のための議論の場として利用しています。西南学院大学といえばおしゃれな図書館も、もちろんおすすめです! ですが、開放的な空間も好きという方は3号館1階もぜひ利用してみてください!

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