九州看護福祉大学/私のイチオシ
心と身体が密接に関わっていることを実践を通して知る
※掲載内容は取材時のものです
夢中になったきっかけ
幼少期からバレエやバトントワリングといった舞踊系のスポーツをしており、身体のメンテナンスやケアに興味を持っていました。中学では柔道部に所属し、ハードなトレーニングから不調が続くようになったため、家でお灸をやってみたところ、次の日の朝驚くほど身体がすっきりしていました。そこでお灸の効果を実感するとともに、ツボを調べていた本で”東洋医学”という分野があることを知り興味を持ち始め、鍼灸を学びたいと思うようになりました。
東洋医学では心と身体が密接に関わっているという考え方があります。現代はストレス社会であり、メンタルの不調を訴える人が増えていますが、自分が東洋医学を学ぶことで多くの人に喜びを還元できるのではないかと思ったことも、この分野を志したきっかけです。
この学問のココがおもしろい
鍼灸スポーツ学科では、人体の解剖学的な骨格や筋肉のつくりから、科学に基づいた生理学的な体のしくみ、東洋医学的なツボの配置や病気の診断まで、鍼灸師になるために幅広い分野を学んでいます。
特に現代の病院で診断されるような病気が、東洋医学からみるとどういうしくみで起こっているのかを学ぶことが面白いです。内臓の異常や日常生活の不摂生でさまざまな病気が引き起こされ、私たちが普段意識していない気や血の巡りに思いをはせることができ、楽しいです。これが東洋医学でいう“未病”という考え方につながるのですが、症状が現れる前の段階で治療を行うのは凄く大事な考え方だと思います。
そもそも薬を使わずに鍼や灸で病気を治せることが興味深いと思います。1年生から実習で鍼灸の練習をするのですが、治療する際の手順や、病気に合わせた治療を学ぶことが楽しいです。
また、私は健康運動指導士という資格取得もめざしており、スポーツサポートのサークルに参加しながら、一般の方に向けたスポーツ指導についても学んでいます。子どもから高齢者の方まで、教える側になって初めてわかることも多く面白いです。
キャンパスのお気に入りスポット
私のおすすめスポットは、附属鍼灸臨床センターです。
九州看護福祉大学には附属鍼灸臨床センターがあり、外部のお客さまも来院されます。平日は大学の先生方の治療を実際に受けられます。あいさつ程度ですが地域の方との交流が生まれて、学生にとっては患者さまの存在も身近に感じられるので刺激になっています。
4年生になると、附属鍼灸臨床センターで患者さまを相手にして治療を学んでいきます。在学中に実際に患者さまを相手にして治療を学べるのは貴重な経験だと思います。