【文系の学問】何を学ぶ?卒業後の進路は?

進路を検討する際には、「大学で何を学びたいか」といった観点が重要です。将来子どもが進みたい分野やなりたい職業と、大学で学ぶ学問は関係してくるからです。大学で学べる学問にはどのようなものがあるのか、改めて確認しておきましょう。 今回は、文系の学問系統を紹介します。

文学系統

言語や文化を通じて、人間と社会の本質について学ぶ学問系統です。国内外の文学作品や文化、宗教、哲学、心理学など、扱う分野は多岐にわたります。長い歴史のなかで人間は何を考え、どのように行動してきたのか、多様な文化や社会を創造してきたのかを、さまざまな視点から研究します。

語学系統

グローバル化が進む現代において国際理解は不可欠で、その手段となる諸外国の言語を学びます。英語や日本語だけでなく、さまざまな国・地域の言語に関して、「聞く・話す・書く・読む」など実用的な語学能力を習得することはもちろん、言語の背景にある国や地域の歴史、文化、地理、政治、経済なども研究し、総合的に理解を深めます。

法学系統

多様な価値観を持つ人々が共存する社会では、秩序を保つためにルールが必要です。法学系統は、社会を豊かに発展させるために、そのルール(法律や社会制度)を学び研究する学問です。目まぐるしく変化する世の中で次々に起こる課題を解決するためには、法学・政治学どちらの学問でも、基礎をしっかり学ぶ必要があります。

経済・経営・商学系統

ヒト・モノ・カネの流れを通じて社会の動向を探ります。生産・消費・売買といった経済活動の基本的な法則を理論的に学び、経済発展の可能性を研究し、企業の経営手法や実務を習得します。雇用問題や貧困格差など、日本が抱える諸課題の解決法を模索すると同時に、グローバル化に対応すべく国際的な視野を身につけていきます。

社会学系統

一人ひとりの幸せとよりよい社会の実現について追究する学問系統です。実社会で起こるあらゆる現象が研究対象となるため、扱う分野は親子や夫婦、友人といった個人間から、学校、地域社会、企業、国際社会と多様な集団まで幅広いのが特徴です。文化や産業、福祉、マスメディアなど、さまざまな観点から研究します。

国際関係学系統

国や地域同士が相互理解できる世界をめざし、国際問題の解決や平和な世界を築く方策を研究します。世界の国々の事情を理解するためには、言語、歴史、思想、政治、経済など、豊かな教養を身につける必要があります。そのうえで、国や地域間で生じるさまざまな問題の解決に取り組みます。

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