プロになるためのルートの1つ!? サッカーが強い注目の大学

プロサッカー選手になるためのルートとしては、高校のサッカー部で活躍してスカウトされるか、プロチームの下部組織からステップアップする方法がよく知られている。しかし、大学のサッカー部に入ってスキルを磨き、それからプロになる選手も少なくない。そこで今回は、プロサッカー選手を多く輩出している大学サッカー部を紹介しよう。

大学サッカーの頂点をめざして繰り広げられる熱い戦い

大学サッカーは、全国9つの地区ごとにリーグ戦が行われているほか、全国大会が年に2回ある。夏の「総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント」と、冬の「全日本大学サッカー選手権大会(インカレ)」だ。2024年度よりインカレの試合方式が変わり、年間王者を決めるための試合数も増えたりと、ますます盛り上がりが期待される。プロへの道を歩む選手たちが多数活躍する熱戦を、ぜひ見に行ってみよう。

※記事中の選手の情報は2024年6月時点のものです。

総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント 優勝・準優勝回数(1977年~2023年)

大学名 優勝 準優勝
駒澤大
順天堂大
法政大
筑波大
大阪体育大
明治大
国士舘大
流通経済大
早稲田大
阪南大
東海大
大阪商業大

全日本大学サッカー選手権大会(インカレ) 優勝・準優勝回数(1953年~2023年)

大学名 優勝 準優勝
早稲田大 12
筑波大
中央大
駒澤大
国士舘大
大阪商業大
明治大
法政大
順天堂大
慶應義塾大
東海大
日本体育大
関西大
流通経済大
大阪体育大

※引き分けを含む

チームの活躍にプロも注目!明治大

以前にも増して、大学サッカーでの存在感を強めている近年の明治大。2016年から2019年の間に3度も総理大臣杯を制したほか、2019年は関東大学サッカーリーグ1位、総理大臣杯・インカレ制覇と、主なタイトルを総なめした。

OBも実力派ぞろいで、Jリーガー輩出数は大学トップクラス。学生時代から所属していたFC東京に復帰した長友佑都選手や、ポーランドのチームに所属している森下龍矢選手などがいる。

王者への道を突き進む!法政大

総理大臣杯では優勝・準優勝合わせて10回と、伝統ある強豪校。低迷していた時期もあったものの、2018年にインカレ優勝、2021年の総理大臣杯では逆転ゴールで劇的な優勝を飾るなど、近年勢いを見せている。

OBには、湘南ベルマーレのディサロ燦シルヴァーノ選手、オランダのチームに在籍する上田綺世選手などがいる。

多くの名選手を輩出!筑波大

1896年設立と歴史があり、両大会の優勝回数も多い。2016年のインカレ優勝以来、日本一の座は逃しているものの、2023年は強豪ひしめく関東大学サッカー1部リーグで優勝、インカレでベスト4入りを果たした。日本一奪還へ向けて今後の成長が期待される。

筑波大は、元日本サッカー協会会長の田嶋幸三氏をはじめ井原正巳氏や中山雅史氏など、日本サッカー界をけん引してきた日本代表選手を数多く輩出している。現在、イングランドのプレミアリーグでプレーする三笘薫選手やカタールのチームに所属する谷口彰悟選手もOBだ。

ほかにもある! 男子サッカー部

仙台大

2022年のインカレで優勝候補・明治大を破り、8強入りして話題を呼んだ東北の強豪。隠れた逸材を発掘し育成することに定評があり、毎年のようにJリーガーを輩出する地方大学としても有名だ。2024年からは、仙台大と筑波大大学院でコーチングを学んだ元日本代表の平山相太氏が監督に就任し、注目を集めている。

福岡大

九州大学リーグに所属する名門。名古屋グランパスの永井謙佑選手など、これまで90名を超えるJリーガーを輩出してきた。部内に企業のような「部署」を置き、部員は選手としてだけではなく、組織のために活動することで社会人基礎力を高めようというユニークな取り組みもある。

関連リンク

おすすめ記事