弘前大学/人文社会科学部の詳細情報
学科・定員・所在地
学科・定員
文化創生課程(110名)
社会経営課程(155名)
所在地
1~4年:青森
※変更の場合もありますので、学校が発行している資料やホームページにてご確認ください。
人文社会科学部の偏差値を見るプロフィール
●幅広い視野と現実・実物に即した考え方が身につく文系総合学部
●あらゆるテーマに取り組む2課程5コース
●少人数教育で懇切丁寧な指導
多元的な文化理解と多様性認識、地域文化を含む自国の文化の創造力と発信力の養成に力を入れつつ、地域課題を含む現実の課題の解決に重点を置いた実践型教育を提供することにより、地域社会の活性化に寄与する人材の育成をめざします。
【キャンパス】
文京町キャンパス
【学生数】
1169名(2024年5月現在)
【専任教員数】
64名(2024年5月現在)
【大学院】
人文社会科学研究科(修士課程)
文化創生課程
【講義・学問分野】
[文化資源学コース]
考古学、文化財論、文化財科学、芸術史、民俗学、日本倫理思想、西洋倫理思想、日本語学、日本古典文学、日本近現代文学、言語学など
[多文化共生コース]
多文化共生論、グローバルコミュニケーション論、英語学・英米文学、日本史・西洋史・中国史、西洋古典文化論、アジア地域学、アメリカ・オセアニア地域学、言語コミュニケーションなど
社会経営課程
【講義・学問分野】
[経済法律コース]
経済学、法学、財政学、行政学、経済政策、金融論など
[企業戦略コース]
経営戦略論、ベンチャービジネス論、簿記システム、財務会計、マーケティング論など
[地域行動コース]
社会調査論、人類学、社会学、社会心理学、住民生活論、住民参画論など
入学者・卒業者数
入学者数
280人- 女子生徒数
- 154人
- 男子生徒数
- 126人
- 地元出身学生数
- 128人
- 入学者総数
- 280人
卒業者数
272人- 就職者数
- 244人
- 進学者数
- 8人
学部の特色
幅広い視野と現実・実物に即した考え方が身につく文系総合学部
人文社会科学部は、多元的な文化理解と現代社会に対する多面的理解をめざす「文系総合学部」です。文化創生課程、社会経営課程の2つの課程で構成され、文化資源学、多文化共生、経済法律、企業戦略、地域行動の5つのコースで自国文化の発信と社会の問題解決に貢献できる人材の育成に取り組んでいます。
本学部には2つの特徴があります、ひとつは、実習・演習を重視していること。有形・無形文化財に触れる、地域に暮らす人々の生の声を丹念に聞く、といった経験から、「現実」や「実物」に即した物事を考えを追究する力を身につけます。
もうひとつは、グローバルな実践活動に力を入れていること。これは、幅広い視野を身につけ、自分の知識や経験を「相対化」することにつながります。これにより、人間の本質は自分が思っていた場所ではないところにあることに気付くことができます。また、本学部は海外留学も奨励しており、短期の海外研修プログラムを設置し、中・長期の留学志望者をサポートする体制も整えています。
あらゆるテーマに取り組む2課程5コース
人文社会科学部は2課程5コースで構成され、多様なカリキュラムを提供しています。
「文化創生課程」には文化資源学コースと多文化共生コースがあり、哲学、文学、文化財、歴史学、国際、外国語などの人文科学系のカリキュラムを整えています。「社会経営課程」には経済法律コース、企業戦略コース、地域行動コースがあり、経済学、法学、経営学、社会学、人類学などの社会科学系のカリキュラムがそろっています。
他大学における文学部、法学部、経済学部、経営学部、国際や情報の学部が一つになった、多様性のある教育カリキュラムが特徴です。この中から、課程・コース・ゼミナール・卒業研究または特定課題研究のテーマを選び、専門性を高めます。
少人数教育で懇切丁寧な指導
本学部の大きな特色の一つに少人数教育があります。学部内には約70のゼミナールがあり、所属する学生はおおむね10人未満。教員による丁寧な指導を受けることができます。4年次に履修する卒業研究または特定課題研究とも密接に関連します。学生はゼミナール教員の指導のもとで、大学4年間の集大成ともいえる卒業研究または特定課題研究を完成させます。
学べること
文化創生課程
国内外の歴史・文化を見つめ直す
文化創生課程では、考古学、民俗学、芸術、歴史学、哲学、文学、外国語などの人文科学分野の専門知識・技能を学び、国内外の歴史文化の価値を正しく評価する力、自国の文化を創造し発信する力を身につけることを重視しています。
[文化資源学コース]
有形無形の文化資源を適切に取り扱う専門の能力・技能を習得し、その学術的価値を的確に見極める力を養います。
文化資源という新しい概念で、人類が生み出してきた豊かで多様な文化形態を包括的に研究します。研究方法も常に新しいものを探り、文化の新しい価値と活用の可能性を見出していくことをめざします。
[多文化共生コース]
多文化共生の価値観に通暁した人間性の涵養によって、グローバル化が世界的規模で進展している時代の動向を見通す力を養います。
世界各国の歴史や文化を学ぶとともに、それらをより深く理解するために必要な英語をはじめとした外国語の高い運用能力を身につけることに力を入れています。
【授業・講義】
主なゼミナール
[文化資源学コース]
●文化財論/有形文化財の調査・研究・保護のあり方について学びます。野外調査や自身が集めた資料・データの分析から過去の歴史や文化を解明します。
●日本考古学/先史時代の遺跡発掘を通じて、地下に眠るモノを調べるための知識や技術を学び、人類の歴史を解明します。
●西洋考古学/地中海世界やオリエント地域の古代・中世の文化遺産についての知識を蓄え、分析する方法を学び、新しい解釈に挑戦します。
●文化財科学/考古資料をはじめとするさまざまな有形文化財の健康診断と保存修復を実践し、現代社会における文化財の継承と活用がどうあるべきかを考えます。
●日本倫理思想史/日本の思想・宗教・文化・文芸の視座から時代縦断・ジャンル横断しながら学術的にアプローチすることで“日本人像”の再発見をめざします。
●民俗学/日常意識されることの少ない慣習的な行為や言葉を、それぞれの地域に赴いて、人々との対話を通して学び、日常や生活のレベルから文化を捉え直す方法を学びます。
[多文化共生コース]
●西洋古典学/古代ギリシア・ローマ時代の多様な歴史文化遺産を学び、ヨーロッパ文化の源流の一つにあたる西洋古典古代について理解を深めます。
●中国史/中国および朝鮮半島などの東アジアの歴史について、文献資料の読解をベースに多角的・多面的に解明し、歴史を学問として取り扱う手法・思考法を学びます。
●英語学/英語の運用能力を高めるために、英語の構造と意味の観点から、「何故だろう?」と英語の具体的な言語現象に考察を加え、英語の構文の構造的・意味的特性への理解を深めます。
社会経営課程
社会科学分野の知識・技能を身につける
社会経営課程では、経済学、法学、会計学、経営学、社会学、人類学、統計学、情報科学などの社会科学分野の専門知識・技能などを学び、現代社会が直面するさまざまな課題を解決し、よりよい社会を構築することのできる応用力を重視した教育を提供しています。
[経済法律コース]
経済学と法学の専門知識・技能をもとに、経済・金融・雇用・生活などにかかわる諸問題の状況を的確に見極めることのできる力を養います。経済学・法学両分野の専門知識を体系的に修得できるだけでなく、学生自ら問題を調査・分析する実習体験を通じて実践力を身につけることができます。
[企業戦略コース]
経営学と会計学の専門知識・技能をもとに、新ビジネス・新産業の創出やイノベーションなどにかかわる諸課題を的確に分析し見通す力を養います。企業・非営利組織の経営に要求される専門知識・思考、分析判断力の習得を基本に、ビジネス社会で不可欠な課題解決力を高めるための教育を進めています。
[地域行動コース]
社会学・人類学・統計学・情報科学などの専門知識・技能をもとに、地域社会の成り立ちやあり方、地域住民の心理・行動などを的確に分析し見通す力を養います。自ら調査したデータをもとに実証的に考え、課題の発見と解決、地域との協働に取り組む人材を育成します。
【授業・講義】
主なゼミナール
[経済法律コース]
●金融論/金融は、企業や家計の目的を資金面から支えるのに不可欠な脇役です。主役に応じたさまざまな脇役がしっかりと舞台を支える姿を、金融理論を使ってとらえます。
●労働経済学/暮らしの中の諸問題を経済学的な観点で考察し、そのメカニズムと問題点を理解する力を養います。
●経済学史/アダム・スミス、マルクス、ケインズなどの経済学を学ぶことを通して、現代社会の諸問題を歴史的視点から分析し、バランス良く理解する力を身に付けることを目指します。
●商法/ビジネス関連の法的問題(会社法・独占禁止法・消費者法・知的財産法等)について議論を深めています。
●刑法/犯罪と刑罰に関して規定している刑法について、どこまでが犯罪となるか、なぜ刑罰が正当化されるのかなどの問題を学びます。
[企業戦略コース]
●交通政策・地域科学/都市・地域・交通など空間要因による課題について、枠組みの理解と地域のデータ等を基に分析する方法を学び、交通とまちづくりについて考えます。
●簿記システム論/企業の財政活動や戦略に有用な会計情報や租税状況の分析を通じて会計や税務に対するスキルや研究能力を身につけます。
●現代企業論/会社は私達に仕事を与え、生活に必要なモノやサービスを提供してくれます。会社の生い立ち、仕組み、競争力の源泉などについて学びます。
●グローバル経営/国境を越えて活動するグローバル企業のビジネスモデルやマーケティング、人的資源管理などを学習し、グローバル時代に相応しい知識や考え方を身につけます。
[地域行動コース]
●人間行動論/ヒトの無意識の行動に注目し、観察をおこなうことで、ヒトについての理解を深め、また、ヒトの行動の性質を活用して社会を良い方向へと変えていく方法を探ります。
●アクション・リサーチ/よりよい社会や地域をめざし、どう働きかけたらよいか実践的に学びます。ワークショップをベースに、理想をコトバにする術を身につけます。
●社会学/社会とは何か、自身が所属する社会を実証的に調査し、社会学の視角から社会学の用語を使用して追究していきます。
●グループ・ダイナミックス/社会心理学の理論と分析手法を学びます。集団全体の動きの特徴を理解し、集団に働きかける工夫の創出をめざします。
●地理情報科学/地図に記載されるような情報をコンピュータによって効果的に視覚化・分析する方法を学び、それを活用して、望ましい地理・都市空間のあり方を探ります。
アドミッションポリシー
人文社会科学部が求める学生像
人文社会科学部では、多元的な文化理解と現代社会に対する多面的理解を重視したカリキュラムを提供することによって、地域文化を含む自国の文化を創造し発信する力、地域課題を含めて現代社会が直面している諸課題を発見・分析・解決する力を養い、社会に貢献する人材の育成を目的としています。
そのような人材の育成を目指すにあたって、「卒業認定・学位授与の方針」(ディプロマ・ポリシー)と「教育課程編成・実施の方針」(カリキュラム・ポリシー)を十分に理解し、以下に掲げる学力・行動力・意欲を有する学生を求めます。
●人文科学と社会科学の諸領域(考古学、歴史学、文学、哲学、法学、経済学、経営学、社会学等)に関わる専門的知識・技能を習得するための基礎学力
●学んだ専門的知識・技能を文化の振興や社会の発展に役立てるための行動力
●人間文化の発展に貢献することや現代社会が直面する複雑な問題を解決することへの意欲
また、人文社会科学部の各課程は、それぞれ次のような学生を求めます。
【文化創生課程】
●地域社会の発展のために、地域の文化振興や地域のグローバル化の推進等の活動を担っていけるような行動力のある人
●国内外の有形無形の文化を人類共通の遺産として次世代に伝えていくこと、深い歴史認識に立って世界情勢を的確に見極めることに意欲的である人
【社会経営課程】
●地域社会の発展のために、自治体の政策立案や地域産業の育成、地域住民との協働による問題解決等に貢献していくことができるような行動力のある人
●少子高齢化や人口減少、経済・産業基盤の変化等、現代社会が直面する諸課題を解決することに意欲的である人
問い合わせ先
【住所・電話番号】
青森県弘前市文京町1番地