ひろさき

弘前大学

国立大学 青森県

弘前大学/農学生命科学部の詳細情報

学科・定員・所在地

学科・定員

生物学科(40名)
分子生命科学科(40名)
食料資源学科(55名)
国際園芸農学科(50名)
地域環境工学科(30名)

所在地

1~4年:青森

※変更の場合もありますので、学校が発行している資料やホームページにてご確認ください。

農学生命科学部の偏差値を見る

プロフィール

●自然豊かな地域性を活かした、実践的な学びを展開
●生物学領域から農学領域まで幅広く学べる5学科
●食産業イノベーションを起こせる人材や「農」に関する国際的諸課題に対応できる人材を育成

基礎科学の生物学から応用科学の農学・経済・工学まで幅広い学科編成で、生命を科学し、社会を豊かにする方法を学びます。

【キャンパス】

文京町キャンパス

【学生数】

915名(2024年5月現在)

【専任教員数】

78名(2024年5月現在)

【大学院】

農学生命科学研究科(修士課程)/地域共創科学研究科(修士課程)/岩手大学大学院連合農学研究科(博士課程)

生物学科

【講義・学問分野】

[基礎生物学コース]
細胞生物学、発生生物学、分子生物学、動物・植物生理学、分子進化学など
[生態環境コース]
動物・植物生態学、森林生態学、動物行動学、進化生物学、保全生態学など

分子生命科学科

【講義・学問分野】

[生命科学コース]
生化学、生物有機化学、細胞生物学、動物生理学など
[応用生命コース]
生物化学、酵素化学、応用微生物学、微生物生態学など

食料資源学科

【講義・学問分野】

[食料バイオテクノロジーコース]
作物ゲノム学、作物育種学、植物遺伝育種学、微生物遺伝学など
[食品科学コース]
食品機能科学、食品物性学、食品安全生理学、食品保蔵学、食品衛生学、食品化学物質安全学、食品製造・加工学、分子栄養学、食品栄養学など
[食料生産環境コース]
土壌学、植物病理学、応用昆虫学、昆虫生理学など

国際園芸農学科

【講義・学問分野】

[園芸農学コース]
果樹園芸学、非破壊品質評価論、国際作物生産論、地域ブランド農産物論、蔬菜園芸学、動物生産学、生産機械学、花卉園芸学など
[食農経済コース]
国際食品マーケティング論、農産物貿易論、地域ブランド農産物論、協同組合論、国際農業開発論、国際フードビジネス論、農業政策論、食品産業論、農業経営学、農村社会学など

地域環境工学科

【講義・学問分野】

[農業土木コース]
農業水利学、環境水利学、農地環境工学、水利造構学、農業情報学、山地流域保全学、農村計画学など
[農山村環境コース]
農業水利学、環境水利学、農地環境工学、水利造構学、農業情報学、山地流域保全学、農村計画学、保全生態学、農業政策論など

入学者・卒業者数

入学者数

234人
男女比
女子生徒数
85
男子生徒数
149
地元占有率
地元出身学生数
67
入学者総数
234

卒業者数

217人
就職者・進学者数内訳
就職者数
149
進学者数
56

学部の特色

自然豊かな地域性を活かした、実践的な学びを展開

農学生命科学部では、生物資源の開発・利用を図るため、環境調和型の農学やバイオテクノロジーについて学ぶことができます。また、ライフサイエンスの専門的基礎学力を備え、次世代の生物関連産業創成にむけて、生命のしくみを解明するための学際的、総合的能力を身につけることを目的としています。さらに、豊かな地域環境づくりに貢献できる、倫理観に満ちた国際性豊かな社会人となることを目指して、自ら課題を設定し、解決できる資質と力量を培います。

大きな特徴の一つとして、青森県の大自然をフィールドとし、さまざまな生物が示す多彩な現象や生命の不思議を、分子・細胞・個体・集団といった各レベルで理解するための研究に取り組み、生物の多様性、自然保護、生命のしくみについて探求できることが挙げられます。
青森の大自然には未利用の生物資源が多くあります。たとえば、白神山地の微生物を発酵技術に応用、また微生物が生産する有用医薬品のもととなる成分等を精力的に探索しています。さらに、本地域が農業生産の盛んな地域であることから、実践に即した園芸、育種、畜産といった農業生産分野や、農業構造物、農地の整備といった生産基盤分野を、大学周辺で学ぶことができます。

生物学領域から農学領域まで幅広く学べる5学科

農学生命科学部は生物学科・分子生命科学科・食料資源学科・国際園芸農学科・地域環境工学科の5つの学科から構成されており、基礎科学の生物学から応用科学の農学、経済、工学まで学べる日本で唯一の学部です。本学部では、白神山地、八甲田山系を有する青森の豊かな自然環境を舞台に、生物の多様な生命現象のしくみを解明するための学際的、総合的能力を身につけることに力を入れています。応用科学の面では、生物資源の開発・利用を図るため、環境調和型の農学やバイオテクノロジーについてもさまざまな角度から学ぶことができる教育プログラムを整えています。

食産業イノベーションを起こせる人材や「農」に関する国際的諸課題に対応できる人材を育成

農学生命科学部は、青森の豊富な自然と食資源を活かしつつ、学部の機能強化を図るため、「食」と「国際化(グローバル化)」をキーワードに食に関する基本的な知識と国際化に関する科学的な視点を養う教育プログラムを展開しています。このような教育体制のもと、農学と生命科学分野の専門的な知識を身につけた人材および、豊かな人間性を身につけ、創造性と主体性を持ってグローバルに活躍できる次世代を担う人材の育成をめざしています。

学べること

生物学科

青森の自然豊かなフィールドを活かし、生物を広く深く学ぶ

生物学は、生き物たちの“生き様”をよく見て、そこではたらく”仕組み”を解き明かす学問分野です。生物学科では対象生物やスケールにとらわれない、分子から環境まで「生物を広く・深く見る目」を育みます。
そのため、4年間かけ、前半で生物学を広く学び、後半に研究に実際に取り組みます。幅広い知識・行動力・情報収集力・思考力を身に付け、生物が関わる諸分野(バイオ・環境・食・農など)に貢献します。

[基礎生物学コース]
動植物、菌類、細胞が示す多彩な現象を、分子・細胞・個体・集団の各レベルで理解するための研究に取り組み、生物のしくみを探究します。

[生態環境コース]
フィールドワークを通して、生物が持つ多様性、適応戦略、進化のメカニズムや自然環境の保全に関する研究を行うとともに、さまざまな生物と人間が共生できる環境について学びます。

【授業・講義】
注目授業ピックアップ

■生物学野外実習
フィールドワークと実践的に学ぶ
自然の中にはさまざまな生物たちが生息しています。学科教員の指導により、森や水場にすむ生物たちについて実地で学びます(2年次夏休みに実施)。

■生物学実験I・II
自分の手で生物の特徴を分析する
生物には不思議が詰まっています。遺伝子操作、成分分析、顕微鏡観察、行動実験などを実際に行い、生物が生きるしくみを深く理解します。

分子生命科学科

分子レベルで生命を理解し、新しいテクノロジーを創り出す

生命現象の解明とその新技術への応用、未知の生物機能の解明およびそれを利用した新たな薬剤の開発、生物由来の資源の開発および有効利用に関する研究を行っています。日進月歩の生命科学分野を幅広い視点から理解し、「新しい生命観」・「新しい科学技術」を創り出していきます。具体的には、分子生命科学分野として分子レベルで生命を理解し、応用に繋げます。その応用範囲は医薬品開発、新医療技術、新規食材開発、農業用薬品開発、SDGs対応技術など多岐にわたります。

[生命科学コース]
「生命の本質の解明」および「新しい生命の現象・生命機能の発見・解明」を対象とし「生体分子」から「遺伝子」さらに「細胞」・「個体」に至るまでの幅広いレベルで追究していきます。

[応用生命コース]
微生物から動物にいたるまでのさまざまな生物が示す生命現象を人々の暮らしに役立てるために、バイオマスなど次世代の有効資源利用・資源開発に関する研究を行います。

【授業・講義】
注目授業ピックアップ

■分子生命科学実験I・II
実験から生命を分子レベルで体感
各教員がさまざまな視点から、生命科学・応用生命の実験実習を行います。化合物の抽出や機器分析、遺伝子操作や酵素解析、さらには細胞や微生物の観察等の実体験を通して大学講義で学んだ専門知識の理解を深めます。

■生物有機化学II
生物体内では化学反応が常に起きている
有機化学を学ぶ講義の総まとめです。有機化学の基礎的な反応を学んだうえで、生体分子に関連する反応、生体内で起こる酵素反応を化学的な視点から学びます。

食料資源学科

食料、環境、健康の課題解決を通して、持続可能な食料システムを構築する

新しい農産物・食料資源の開発、安定した食料生産システムの構築、食の機能性や製造・加工法など幅広く学び、バイオ産業や食産業を支え、リーダーとして活躍できる人材の育成をめざしています。


[食料バイオテクノロジーコース]
高度なバイオテクノロジーを駆使して、温暖化など気候変動に対応する新世代作物などの開発を目標に教育研究に取り組みます。

[食品科学コース]
食品開発における付加価値向上に寄与することを目標に、食品のおいしさ、安全性、機能性についてさまざまな角度から研究を行います。

[食料生産環境コース]
作物の生育環境を保全する技術について教育研究を行い、安定的・持続的な食料生産に貢献できる人材の育成をめざします。

【授業・講義】
注目授業ピックアップ

■食品加工学実習
加工を通じて食の理解を深める
私たちが口にする食品の多くは加工されています。加工は食品をおいしく、食べやすく、保存性を高めるための手段です。さまざまな加工法の意味を考えることで、食の理解を深めます。

■作物育種学II
作物の起源と最新の品種改良技術を学ぶ
作物の起源となる地域や、野生種から改良品種にいたる技術を知ることにより、将来の食資源開発のあり方を学びます。専門のソフトウエアやDNAデータを扱いながら最新のゲノム解析の手法を学びます。

国際園芸農学科

農産物の生産から消費まで、自然科学と社会科学の両面から学ぶ

日本や世界で行われている農業生産技術や食と農をめぐる課題を、多面的・総合的・実学的・国際的に把握できる人材を育成しています。食と農に関わるさまざまな課題を自分事として解決できる知識、技術、人間力を身につけることを目指します。具体的には農業に関する生産や経済について、「作物学」「園芸学」「畜産学」「生産機械学」「農業経済学」「農村社会学」などの学問分野を通して学び、地域や現場の視点のみならず、国際的視野を備えた思考の獲得を目指します。

[園芸農学コース]
世界をリードできる食料生産に関する知識と技術を学び、国際的にも活躍できる能力を身につけます。

[食農経済コース]
海外にも負けない、これからの日本の農業経営・流通について学びます。

【授業・講義】
注目授業ピックアップ

■園芸農学基礎実験
生物材料や測定機器を用いた実験と観察
園芸農学に関わる分野(果樹、蔬菜、花卉、作物、畜産、生産機械)の研究に必要な基本的知識と各種実験手法を学びます。

■海外研修入門
海外の農業・農学を知る
海外の農業についても触れることで、農学に関する国際的な知識を涵養します。研修先の一つである台湾は、日本産農林水産物・食品の有力な輸出先です。卸売市場や量販店の視察を通じて青森県産りんご・ながいも流通・消費の最前線を学んでいます。

地域環境工学科

“農学”と“工学”を結び、地域・環境をつくる

工学の目から見た“地域づくり”と農学の目から見た“地域環境の整備・保全”を考える本学唯一の土木系学科です。主な学問分野は「農業農村工学(農業土木)」で、農業土木・山地保全に関する東北トップレベルの教員陣が「水利・水環境」「農地保全」「構造物」「システム(AI技術やスマート農業)」「農村計画」「山地流域保全」を主とした高度で実践的な学びを展開し、多くの学生が、農業土木や山地保全に関わる土木系技術者をめざしています。

[農業土木コース]
実践的な農業土木技術者を育てます。日本技術者教育認定機構(JABEE)から認定を受けた教育プログラムなので、本コース修了により修習技術者(技術士補)の資格が得られ、技術士への近道となります。

[農山村環境コース]
農業土木を基礎としながら、地域の生態系、社会・経済といった広い視野から農村・山間地の将来の環境を考えられる人材を育成します。

【授業・講義】
注目授業ピックアップ

■測量学実習
仲間と協力して地形を測ろう!
測量は、土木の設計・工事の基礎となります。専門の機材を使い、グループワークで屋外の測量に取り組みます。測量技術に加え、自主性と協調性を養います。

■地域環境工学実験
実験によって専門知識の理解をさらに深める
教員のオムニバス形式で、室内実験と現地実習を行います。水の流れの速さの計測や、山地の地すべり特性を学ぶ等の実体験を通して、座学で学んできた専門知識の理解をさらに深めます。

アドミッションポリシー

農学生命科学部が求める学生像

 農学生命科学部では、農学と生命科学分野の基礎的・専門的な知識を身につけ、課題探求・問題解決能力を備えた専門技術者・研究者として活躍でき、創造性と主体性をもって地域はもとより国際的にも活躍できる人材を育成することを目的としています。この目的のため、「卒業認定・学位授与の方針」(ディプロマ・ポリシー)と「教育課程編成・実施の方針」(カリキュラム・ポリシー)を十分に理解し、以下に掲げる学力・行動力・意欲を有する学生を求めます。
 
●入学後に修める教養教育や、農学及び生命科学の各分野の専門教育に必要な基礎学力(高等学校の教科全般、特に理科、英語、数学)
●農学及び生命科学を通して国際社会や地域社会に参画しようとする行動力
●農学と生命科学に興味を持ち、これらの基礎的・専門的な知識を継続的に学びたいとする意欲

また、農学生命科学部の各学科は、それぞれ次のような学生を求めます。

【生物学科】
●生物学の遺伝子レベルから生態系レベルにわたる様々な基礎的知識や応用的知識を、実社会への参画をみすえ、積極的に身に付けようとする行動力を持つ人
●生物学に強い興味を持ち、動植物の生命現象の解析を通じて、生物の基礎的現象の仕組みや生物が持つ多様性、適応戦略、進化のメカニズムの解明に意欲のある人

【分子生命科学科】
●分子レベルでの生命現象の理解や知識を活用した産業(例えば、医薬品、食品、化学工業など)及び学問分野で活躍しようとする行動力を持つ人
●生命現象の仕組みや機能に興味を持ち、高校で学習した生物や化学の知識を基に分子レベルでこれを理解し、さらに追求する意欲のある人

【食料資源学科】
●バイオテクノロジー、食品科学、作物生産環境について目的意識を持って学ぶことができ、これらの研究を積極的に行うことができる行動力を持つ人
●学びの中から様々な課題を自ら見いだし、解決する力を養い、学修後にそれを食料生産や食品産業に役立てようとする意欲のある人

【国際園芸農学科】
●地域農業の活性化や国際的な展開に取り組む行動力を持つ人
●農業生産の技術とその原理を学ぶことに意欲のある人
●食と農の経済を学ぶことに意欲のある人

【地域環境工学科】
●自立した農業土木技術者として、社会的責任を自覚し、自主的継続的に学修し、多様な人々と協働し、国内外の地域社会に参画していこうとする行動力を持つ人
●数学や物理学などの自然科学に関する工学基礎知識を身に付け、水・土・農業土木関連施設や農村・山間地に関わる総合的な工学知識を習得した農業土木技術者を目指し、国内外の地域社会の問題解決や発展に貢献しようとする意欲のある人

問い合わせ先

【住所・電話番号】

青森県弘前市文京町1番地

【URL】

https://nature.hirosaki-u.ac.jp/

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