高知大学/農林海洋科学部の詳細情報
※2023年4月、2学科制に改組学科・定員・所在地
学科・定員
農林資源科学科/フィールド科学コース(90名)
農林資源科学科/農芸化学コース(45名)
海洋資源科学科/海洋生物生産学コース(※学科全体で65名)
海洋資源科学科/海底資源環境学コース(※学科全体で65名)
海洋資源科学科/海洋生命科学コース(※学科全体で65名)
所在地
1~4年:高知
※変更の場合もありますので、学校が発行している資料やホームページにてご確認ください。
農林海洋科学部の偏差値を見るプロフィール
●農林海洋の学びを土台にデータサイエンス教育をプラス。次世代の農学・海洋科学人材を育成
●海・山・川・町、そして人。すべてのフィールドが揃う高知県の特性を活かした実学重視の学び
キャンパス敷地内に広がる東京ドーム4個分の広大な農場と、目前に広がる太平洋をフィールドに実学重視の学びを展開。「人と環境が適切な共生関係を保ちながら持続的発展する未来社会」の構築に貢献できる人材の育成をめざします。
【キャンパス】
<物部キャンパス>高知県南国市物部
【学生数】
849名(2023年5月1日現在)
【専任教員数】
70名(2023年5月1日現在)
【大学院】
総合人間自然科学研究科
農林資源科学科/フィールド科学コース
【講義・学問分野】
暖地農学概論、自然環境学、農政学、動物生産学概論、森林保護学、水資源学、植物遺伝学、農薬化学、農学・林学・自然環境学に関わる多くの実験・実習科目 など
農林資源科学科/農芸化学コース
【講義・学問分野】
農芸化学概論、基礎分析化学、基礎有機化学、生物化学、植物感染病学、応用微生物学、代謝生化学、構造解析化学、微生物遺伝子工学、農芸化学基礎実験 など
海洋資源科学科/海洋生物生産学コース
【講義・学問分野】
魚病学、魚類栄養飼科学、水産化学実験、海洋観測実習、水族病理学実習 など
海洋資源科学科/海底資源環境学コース
【講義・学問分野】
資源物理化学、資源分析化学、水園地球化学、同位体地球化学、海底地形処理、現場化学計測 など
海洋資源科学科/海洋生命科学コース
【講義・学問分野】
海洋生物生理・生態学、天然有機化学、分子細胞生物学、海洋進化生態学、生物化学、生物有機化学、分子生合成績 など
入学者・卒業者数
入学者数
207人- 女子生徒数
- 75人
- 男子生徒数
- 132人
- 地元出身学生数
- 23人
- 入学者総数
- 207人
卒業者数
191人- 就職者数
- 119人
- 進学者数
- 51人
学部の特色
農林海洋の学びを土台にデータサイエンス教育をプラス。次世代の農学・海洋科学人材を育成
IT技術の発展により、農林水産業は大きな変革期を迎えようとしています。例えばタブレット端末を使って遠隔操作による養殖魚の給餌作業など、デジタルサイエンス(DS)とデジタルトランスフォーメーション(DX)の活用によって、スマートな農業や林業、漁業経営が可能となります。
農林海洋科学部では、今まで展開してきた農学・海洋科学分野の専門教育に加え、新たにDSや一次産業DXに関する科目をカリキュラムにプラス。人材不足や厳しい気候変動への対応など多くの課題を抱える農学・海洋科学分野において、DS/DXを活用して生物生産システムのスマート化や新技術の開発・普及を牽引できる“未来型人材”を育成します。
海・山・川・町、そして人。すべてのフィールドが揃う高知県の特性を活かした実学重視の学び
全国屈指の豊かな自然を最大限に活かした《現場主義型》の学修スタイルが農林海洋科学部の大きな特長です。高知県は、温暖・多雨・多照といった多様な自然環境と風土を有する環境先進県であり、森林率全国1位と県土の84%を占める森林は、亜熱帯から亜寒帯までの植生を抱えています。さらに土佐湾の沖合には黒潮が流れ、海洋深層水のパイオニアとしても知られるなど、高知県は農学・海洋科学を学ぶ場として非常に恵まれた環境にあります。
●フィールドサイエンス実習
1年生全員が履修する実学授業です。農場、森林、河川、海洋・海底など自然の中で行う実習をはじめ、工場や市場といった産業の現場まで、1年をかけてさまざまな経験を重ねていく全国でも例を見ない大規模な実習です。生態系のつながりや生産活動、環境保全のバランスを学ぶことはもちろん、現場での実体験によって進みたい分野が見つかる学生も多く、4年間の学びの大切な土台となっています。
〈実習メニューの一部〉
田植え体験・稲刈り体験、野菜の植付け・栽培体験、野菜や果樹の収穫、土佐あかうしとのふれあい、演習林での間伐体験、樹木観察、河川の流速・流量・水質測定、カツオの解体とタタキ作り、シュノーケリング、磯の生物採集・魚釣り、臨海実習、海洋コアセンター見学、微生物実験、企業訪問 など
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学べること
農林資源科学科/フィールド科学コース
地域から世界に広がる多様なフィールドで農業・林業・環境について学ぶ
「農業・林業とそれをとりまく生産環境」や「人と自然環境との共生」、さらに一次産業のスマート化に対応できる「デジタルサイエンス」に関する専門的な知識と技能を修得します。さらに、田畑・果樹園・園芸施設・牛舎といったさまざまな現場体験を通して、農学関連分野に関わる諸課題を自律的に解決できる人材を育成します。
【授業・講義】
選べる学問分野
暖地農学、自然環境、森林や生産環境管理などに関する学問分野が融合したフィールドで、自身の興味や進路に合わせて、さまざまな分野の専門家(教員)と一緒に学びを組み立てます。ミクロの遺伝子から山のような大きなものに関わる幅広い知識や技量を身に付けることができます。
農林資源科学科/農芸化学コース
バイオテクノロジーを用いて食料・資源・環境などの問題解決を担う
化学、環境、生物に関する幅広い専門知識を身に付け、各分野で扱うデータを「デジタルサイエンス(DS)」と「デジタルトランスフォーメーション(DX)」によって、網羅的に解析・理解する手法を修得します。環境・生命・食料などの幅広い分野を化学的視点から学び、生物生産のさまざまな現場で活躍できる先駆的人材をめざします。
【授業・講義】
多彩な授業で進化する学び
食料、資源、エネルギー、環境などの問題解決の鍵として注目される、バイオテクノロジーや化学を中心とした専門知識と技能の学びを通じて、農芸化学が新しい価値を生み出す学問であることを学びます。
海洋資源科学科/海洋生物生産学コース
健康で安全な魚介類を育てるための海洋生物資源・水産資源を学ぶ
魚類を中心とする海洋生物の5分野(生態・環境・病理・栄養・利用)について総合的に学びます。カリキュラムは多くの実験・実習科目で構成されており、全国屈指の海洋フィールドでの実体験を通して、海洋生物資源に関する知識・技能を修得。そのうえで各分野の特色ある研究に取り組みます。
【授業・講義】
実験と実習
本コースの特色は、多様な生物・フィールドを相手に行う実験・実習の豊富さにあります。
1年次はフィールドサイエンス実習を通して、農林海洋学のフィールドとなる山林・農場・河川・干潟・海に出かけ、さまざまな実体験を行います。2・3年次の海洋生物資源に特化した専門的な実験・実習を経て4年次から自身の研究テーマに臨み、専門性を深めます。
海洋資源科学科/海底資源環境学コース
次世代の海底資源を学び、世界の海底資源開発を先導する人材に
パプアニューギニア領海で世界初の海底資源掘削がスタートしてまだ数年と、海底資源の研究は始まったばかりです。海底資源の掘削には生態系への影響や領土問題といった課題が多く、それらを総合的に管理できる人材の育成が急務とされています。本コースでは、海底資源に関連する専門的な化学、地球科学、物理学を学び、最先端の研究によって世界の海底資源開発を先導する人材を育成します。
【授業・講義】
海底鉱物資源開発に向けた専門教育・研究
高知大学と海洋研究開発機構が共同で運営する研究施設・海洋コア総合研究センターは、世界中の海底コアを保管する地球掘削科学の世界拠点でもあります。海底資源環境学コースは本センターを拠点に、海底鉱物・エネルギー資源の開拓に必要な技術創出や、開発に伴う海洋環境への影響観測・評価などを学びます。
海洋資源科学科/海洋生命科学コース
海洋生物・海洋微生物の可能性を引き出し、海洋資源の有効活用をめざす
海洋微生物が新たな医薬品や機能性物質の発見・応用につながるとして注目されているように、海に生きる海洋生物は多くの謎に満ちています。例えば、海に流出した石油を微生物の働きを利用して分解するなど、海洋生命の可能性を追究する研究分野は多岐にわたります。本コースでは、海洋生物・化学・医薬に関する専門知識と技術を修得し、科学的視点と先端技術によって海洋資源を有効活用できる人材を育成します。
【授業・講義】
科学の力で海洋生命の謎に挑む
海に関わる生物、微生物、ウイルス、化学物質等やそれらの利用、さらに海洋が抱える課題に積極的にチャレンジするために必要となる科学的視点と先端技術を学びます。
アドミッションポリシー
フィールド科学コース/農芸化学コースのアドミッション・ポリシー
◎農林資源科学科(フィールド科学コース)
【養成する人物像】
フィールド科学コースは、「農林業や環境保全を対象としたフィールド科学に関連する専門的知識、技術及び研究能力を有し、地域の課題を積極的に解決できる人材」を養成します。
【求める学生像及び高等学校段階で修得すべき内容・水準】
知識・技能
1.専門的知識の修得に必要となる、高等学校卒業程度の教科学習に関する知識・技能を有する。
思考力・判断力・表現力
1.物事を客観的にとらえることができる。
2.得られた知識及びデータに基づいて科学的・合理的思考ができる。
3.正しい日本語、英語や数式を使って、自らの思考を適切に表現することができる。
主体性・多様性・協働性
1.さまざまな人と意見交換ができる。
2.主体的に学ぶことができる。
3.チームの一員として積極的に活動することができる。
関心・意欲
1.常識ある社会人として社会に貢献する熱意がある。
2.地域の課題を率先的に学び、解決に導く意欲がある。
3.専門分野の修得について強い関心と意欲を持っている。
◎農林資源科学科(農芸化学コース)
【養成する人物像】
農芸化学コースは、「化学的視点から生物生産を幅広く探求でき、その成果を地域社会への貢献に結びつけられる人材」を養成します。
【求める学生像及び高等学校段階で修得すべき内容・水準】
知識・技能
1.農芸化学分野、DX に関連する専門的知識を修得するために必要となる幅広い分野の基礎知識として、高等学校卒業程度の教科学習に関する知識があり理解している。
思考力・判断力・表現力
1.生命現象や食料生産の場を取り巻く生態系を化学的に観察し考察できる。
2.言語や数式を使って、自らの思考を適切に表現する基礎が身についている。
3.物事を客観的にとらえることができる。
4.得られた知識やデータに基づいて科学的・論理的に判断することができる。
主体性・多様性・協働性
1.主体的かつ真摯に学ぶことができる。
2.さまざまな分野に興味を持つ多様な人々と、理科、特に化学や生物に関する意見交換ができる。
3.チームの一員として主体的・積極的に活動することができる。
4.豊かな感性、高い倫理観、協調性を備えている。
関心・意欲
1.生命現象を遺伝子やタンパク質、生理的な機能を持つ化合物など、目に見えない分子レベルで解明し、我々の生活に役立つ技術開発を行う意欲がある。
2.食料生産の場を取り巻く生態系に興味を持ち、土壌・動物・植物・微生物が果たす役割について理解し、生活環境の改善に役立てる意欲がある。
3.健康増進作用など食品が持つ多様な機能について学ぶ意欲がある。
4.生命現象、生物が生産する物質、食と健康、多様な生態系などを化学の視点から理解し、それらを利用して地域社会に役立つ研究・開発を行う意欲がある。
5.データサイエンスに関する専門的な知識を修得し、地域社会及び国際社会に役立つ研究・開発を行う意欲がある。
6.理科、特に化学や生物に関連する学問や研究に強い関心を持っている。
海洋資源科学科/海洋生物生産学コースのアドミッション・ポリシー
■海洋資源科学科
【養成する人物像】
海洋資源科学科では、海洋生物生産、海底資源環境または海洋生命科学に関する専門的知識に加え、海洋資源管理をめぐる俯瞰力、問題分析能力、ならびに問題解決能力を有する人材を養成します。
【求める学生像及び高等学校段階で修得すべき内容・水準】
知識・技能
1.専門的知識の修得に必要となる、高等学校卒業程度の教科学習に関する知識・技能を有する。
思考力・判断力・表現力
1.「海洋資源」および「海洋資源管理」に関する諸問題や疑問となることを理解し、解決策を探求するうえで必要となる論理的思考力、読解力を有する。
2.言語や数式を使って、自らの思考を適切に表現する基礎を身につけている。
主体性・多様性・協働性
1.「海洋資源」および「海洋資源管理」に関心を持ち、地域社会及び国際社会に役立つ研究・開発を行いたいと考えている。
2.本学の教育研究環境を最大限活用して、自ら主体的に学び、成長しようという意志を持ち、多様な人々と協働しながら学ぶことで知を深めていこうとする能動的な姿勢を持っている。
関心・意欲
1.専門分野の修得について強い関心と意欲を持っている。
◎海洋資源科学科(海洋生物生産学コース)
【養成する人物像】
海洋生物生産学コースは、「海洋生物資源の育成・管理・利用に関する知識・技術を身につけ、“持続可能な海洋生物生産”に関わる課題を科学的な観点・思考から理解・解決できる人材」を養成します。
【求める学生像及び高等学校段階で修得すべき内容・水準】
知識・技能
1.海洋の生物生産に関する専門的な知識を修得するために必要となる高等学校卒業程度の教科学習に関して知識があり理解している。
思考力・判断力・表現力
1.科学的・論理的な思考で物事を分析しながら、解決すべき問題や方策を考えることができる。
2.言語や数式を使って、自らの思考を論理的に表現する基礎が身についている。
主体性・多様性・協働性
1.主体的に学ぶことができる。
2.異分野を含む多様な人々と協働できる。
関心・意欲
1.「海洋生物資源」及び「海洋資源管理」に関心を持ち、海洋生物資源の育成・管理・利用に関わることに取り組もうとする意欲がある。
海底資源環境学コース/海洋生命科学コースのアドミッション・ポリシー
◎海洋資源科学科(海底資源環境学コース)
【養成する人物像】
海底資源環境学コースは、地学、化学、物理学の分野から、「海底資源」の探査と環境保全も視野に入れた開発に貢献することができ、周囲の環境からその形成メカニズムを理解することができる人材を養成します。
【求める学生像及び高等学校段階で修得すべき内容・水準】
知識・技能
1.海底資源環境に関する専門的知識を修得するために必要となる高等学校の教科、特に理科に関する基礎的な知識を有する。
思考力・判断力・表現力
1.さまざまな問題について、科学的思考から総合的に判断し、行動、解決する基礎が身についている。
2.言語や数式を使って、自らの思考を適切に表現する基礎が身についている。
主体性・多様性・協働性
1.理科に関して主体的に学ぶことができる。
2.異分野を含む多様な人々と協調・協働できる。
関心・意欲
1.「海底資源」及び「海洋資源を管理すること」に関心を持ち、地域社会及び国際社会に役立つ研究や開発を行う意欲がある。
◎海洋生命科学コース
【養成する人物像】
海洋生命科学コースは、「海洋で起こる生命現象や海洋生物由来の有用物質等について、生物学並びに化学的視点から幅広く探求でき、その成果を国際社会及び地域社会への貢献に結びつけられる人材」を養成します。
【求める学生像及び高等学校段階で修得すべき内容・水準】
知識・技能
1.海洋フィールドでみられる、生命現象や海洋生物由来の有用物質や海洋資源の管理に関連する専門的知識を修得するために必要となる、高等学校卒業程度の教科学習に関する知識・技能を有する。
思考力・判断力・表現力
1.海洋フィールドでみられる生命現象、海洋生物由来の有用物質や海洋資源の管理について、化学あるいは生物学の視点から観察し考察するための基礎的な思考力と判断力を有する。
2.言語や数式を使って、自らの思考を適切に表現するための基礎が身についている。
3.物事を客観的に捉えるための基礎が身についている。
4.得られた知識やデータに基づいて科学的・論理的に判断するための基礎が身についている。
主体性・多様性・協働性
1.海洋フィールドでみられる生命現象や海洋生物由来の有用物質に関係する知識及び最新成果について、主体的かつ真摯に学ぶための基礎が身についている。
2.理科に関して主体性を持って学ぶことができる。
3.異分野を含むさまざまな人々と、海洋生命科学に関連した意見交換を行い協働するための基礎が身についている。
4.豊かな感性、高い倫理観、協調性を備えるための基礎が身についている。
5.チームの一員として主体的・積極的に活動するための基礎が身についている。
関心・意欲
1.生物をはじめとする海洋資源、海洋フィールドでみられる生命現象、並びに海洋生物由来の有用物質について関心を持ち、生物学ならびに化学的視点から地域社会及び国際社会に役立つ研究・開発を行う意欲がある。
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問い合わせ先
【住所・電話番号】
南国市物部乙200/総務部物部総務課 総務係 TEL.(088)864-5114(代表)
【URL】
https://www.kochi-u.ac.jp/agrimar/for_examinees/renewal.html
農林海洋科学部の主な就職先
高知・香川・徳島県庁、四国地方整備局、中国四国農政局、大成建設(株)、大成建設(株)、理研ビタミン(株)、山崎製パン(株)、グローブライド(株)、明星産商(株)、ラッシュジャパン合同会社、西日本高速道路パトロール中国(株)、(株)モンベル …ほか
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