東京理科大学/私のイチオシ
画像処理やAIの活用方法を学び、乳牛の健康管理の自動化をめざす

工学研究科 情報工学専攻 2年 粟生俊平さん 千葉県・昭和学院秀英高校 卒業
※掲載内容は取材時のものです
夢中になったきっかけ
大学3年生の研究室選択の時期に、商業施設の入り口でAI(人工知能)を使って入場者の顔を認識し、人数をカウントする技術を目にしたことがきっかけで、身近な場面で画像処理やAIが活用されていることを知り、興味を持ちました。
大学院では、牛舎に設置されたカメラを用いた乳牛固体管理システムの研究を行っています。酪農業における人手不足と牛舎の大規模化により、乳牛の健康状態を早期に把握することが困難になっています。そこで、歩行や摂食などの行動を監視し、AIを用いて乳牛を一貫して追跡、異常検知する技術を研究し、乳牛の健康管理を自動化することをめざしています。
この学問のココがおもしろい!
大学で学ぶ中で、身の回りには常に情報が溢れていることを実感するようになりました。例えば、街には防犯カメラが設置され、店で会計をすれば購入履歴が記録されます。さらに、腕時計型スマートウォッチのようなデバイスは睡眠時間や健康データを自動的に記録します。こうしたデータは、活用方法によって社会にいい影響を与えることも、逆に悪い影響を及ぼすこともあります。最近では、生成AIをはじめとした情報技術が身近なツールとなり、高校生の頃よりも情報の価値と危険性について深く考えられるようになりました。また、一見魔法のように見えるこれらの技術が、大規模なコンピュータシステムによって支えられていることを理解したのは大学に入ってからで、そのしくみを学ぶおもしろさを強く感じています。
キャンパスのお気に入りスポット
研究室では高性能なコンピュータが多くあり、画像やAIをテーマに研究を進めるうえでその管理が欠かせません。私は教員の指導のもとでコンピュータ管理を担当しています。当初は知識がほとんどありませんでしたが、この経験を通じて理解が深まり、研究以外の作業にも役立つ場面が増えました。管理業務は難しい部分もありますが、やりがいを感じながら取り組んでいます。