日本歯科大学/私のイチオシ

「お口の健康は全身の健康と関連している」ことは多くの方が認識されていると思いますが、最新の研究ではお口の中の環境を改善することで腸内細菌のバランスを改善できることが報告されています。また、ある糖尿病専門医は、「糖尿病の改善には口腔内の健康が不可欠である」と言っています。これはご自身の歯周病治療後に糖尿病を含めた慢性疾患が改善した自体験を元にしています。このことから、歯科と医科の密な連携を提唱しています。したがって、体の入り口であるお口から、出口の腸までが一体となって健康であれば、全身の健康にもつながっているのです。

本学では独自のカリキュラムを編成していますので、未履修の科目がある方はもちろん、文系の方でも、興味とやる気を持っていれば、誰でも歯科医師をめざすことができます。一例として、本学には1年次に「臨床から振り返る基礎学」という講義があります。これは、基礎系教科の知識が臨床の現場でどのように生かされているのかを認識・理解するための講義です。例えば“がん”について学ぶ際には、口腔外科学、病理学、組織学、そして生物学といったさまざまな視点から講義を受け基礎と臨床がいかに関わっているかを学ぶことができます。このようにして基礎から知識を積み上げていくことができます。

本学校舎は建築家である岡田新一氏の作品として有名で、信楽焼のタイルを使用した外装に特徴があります。オープンキャンパスで来られた建物好きな方々からも称賛の声をいただくほどです。また、「医の博物館」では5000点を超える所蔵品を有しており、展示品は全て本物、しかも無料で公開されています。特におすすめなのは杉田玄白の『解体新書』と翻訳の元になった『ターヘル・アナトミア』の原本で、貴重な史料が多い博物館です。