鶴見大学/私のイチオシ
教科書の歴史が実際の書状に裏付けられる瞬間に興奮

文学部 文化財学科 3年
東桜子さん
神奈川県立茅ケ崎高校 卒業
※掲載内容は取材時のものです
夢中になったきっかけ
「世界史」の授業を通して、歴史学のおもしろさに気がつきました。また、海外文学を読んで、歴史をさかのぼり外国人が日本にどのような感情や偏見を持っていたかを考察するのも趣味でした。英語も好きだったので、外国人との交流の機会が増えるこれからは、日本人として日本の歴史を理解・解釈しておく必要があるとも考えるようになりました。こうした歴史への興味から、博物館学芸員や歴史研究の現場を意識するようになりました。
この学問のココがおもしろい!
すでにある知識と新たに学んだ知識とが結びつく瞬間のおもしろさは、学問全般にいえることだと思います。特に歴史学では、教科書で学んだ歴史が、当時の人によって書かれた実際の文書で裏付けられる瞬間があり、興奮を覚えます。例えば、ロシアとトルコがクリミア戦争を始めたとき、日本は幕末で鎖国を解いた頃でした。開国から間もない不安の中、ロシアはもとよりトルコを支援するイギリスからの影響がどれだけあるか、日本の重役たちが懸念する書状が残っていて動揺が伝わってきます。
キャンパスのお気に入りスポット

古文書の修復実習で使用する6号館の「史料実習室」です。2年次必修の「実習IIA」でレプリカの古文書を修復するのですが、そこで“一紙物”の古文書の虫喰いを埋める「繕い(つくろい)」と、冊子状になっている資料の虫喰いを埋め補強する「裏打ち」の2つの作業をしました。道具は実際に博物館での修復作業で使用するのと同じものを使います。「史料実習室」は、私が所属するゼミの教室も兼ねていて、ゼミで実習室に来ると自然と背筋が伸びます。