愛知学院大学/私のイチオシ
多種多様なデータを扱い、「心のはかり方」を考える
※掲載内容は取材時のものです
コレ知ってる?
近年、データサイエンスやビッグデータという言葉がよく使われるようになってきました。コンピュータの性能やインターネットの発達によって、社会のさまざまな分野で蓄積されるデータの量が爆発的に増えており、こうしたデータから価値を引き出す技術が必要とされるようになってきたからです。心理学の分野でも、スマートフォンやスマートウォッチによる日々の活動データやソーシャルメディアの投稿データなど、日々蓄積される新しいデータと人の心との関係が検討され始めています。
この学問のココがおもしろい
私の研究分野は計量心理学といって「心のはかり方」を研究する分野です。例えば、「あの人はクリエイティブ(創造的)だ」と言うときに、そのクリエイティブさ(心)はどのように測ることができるのかを検討しています。データサイエンスやビッグデータの時代において、さまざまなデータが蓄積されるようになりましたが、こうしたデータが私たちの心のどのような側面を反映しているのかを検討することは、データを有効に活用するために重要な役割を担っています。
キャンパスのお気に入りスポット
9号館地下の実験室にはさまざまなデータを得るための設備が整っています。心理学では人の心の働きに迫るために、多種多様なデータを扱います。心拍などの人の生理的なデータ、運動時の重心の移動についてのデータ、視線の動きについてのデータなど特殊な種類のデータを測定するための設備や機器もあれば、実験で用いる刺激を作成するための3Dプリンタもあります。データサイエンスというと得られたデータをどう分析していくかに焦点が当たることが多いのですが、人間からのデータをどのように得ることができるかについての専門性も同時に学べることが、愛知学院大学の心理学部の魅力だと思います。