京都光華女子大学/私のイチオシ
自分の得意分野を生かしたリハビリテーション治療を
※掲載内容は取材時のものです
コレ知ってる?
「心理的要因」が身体活動と目標達成に影響や効果を与えることが明らかになっています。例えば、クラブ活動や資格試験では、練習や勉強などの身体活動だけでなく、心理的要因をサポートすることで「試合に勝つ、資格試験に合格する」という目標達成に近づけることができます。作業療法士は、その2つの要因をうまく生かしながら支援を行っています。
このように目標達成には「心理的要因」と「身体学的要因」が影響していることを理解しているだけで、目標達成に向けた正しい決断を行えるようになり、視野も広がります。
作業療法士は、日々の生活の作業を支援するだけでなく、このように「心理的」な角度からも支援を行うことができる専門職です。
この学問のココがおもしろい
作業療法は患者様に対して、医学的治療をベースに生活の支援を行います。作業療法士として楽しいのは、自分の趣味や得意分野を治療に生かせることです。工業デザインが好きな作業療法士は、手をうまく使えないALS(筋萎縮性側索硬化症)の患者様に3Dプリンターを使ってスプーンを作り、食事の負担を減らします。また、メイクが好きな作業療法士は、顔面麻痺や顔面疼痛のある方に適したメイクを提供します。自分の得意分野について医学の知識をベースに、最新のエビデンスとともにリハビリテーション治療を行い、患者様の健康改善に役立てています。
キャンパスのお気に入りスポット
私のお気に入りの場所は、2024年4月誕生の新校舎「光耀館」にある作業療法実習室です。ここには子どもたちが身体を使って遊ぶ感覚統合療法の遊具があります。感覚統合療法は、「子どもの神経学的プロセスに応じて感覚刺激を与え、適応反応を引き出す」療法で、トンネルくぐりや梯子のぼり、子ども用のクライミングで運動企画能力を育てます。
新校舎「光耀館」の2階テラスは日当たりが良く、特別なひと時を過ごすことができます。友達としゃべったり、本を読んだりする時間が人生を豊かにしてくれるので、本学に入学されましたらテラスでゆっくりとした時間を過ごしてみてください。