広島工業大学/志望理由
素材や工法・空間設計のすべてに精通したプロフェッショナルに
※掲載内容は取材時のものです
興味をもったきっかけ
小学2年生くらいの時に、親の仕事についてインタビューをするという課題がありました。当時土木関係の仕事をしていた父親にお願いして現場見学をさせてもらい、その帰りに父親へのインタビューでやりがいを尋ねたところ、「地図に載る仕事」だからと言っていたのが今でも印象に残っています。
知らず知らず使っている道路などが誰かの手によって作られているという事を意識できた最初の体験であり、そのような仕事をしたいと考えたきっかけだったと思います。
その後、小学校の図書館で職業に関する本を読んで一級建築士という資格があることを知り、その響きのよさもあり、建築士になろうと決めました。
中学生の時には、有名な建築家の本を読み、建物を設計する仕事の難しさと壮大さに惹かれました。高校生の時には休みの日に一人で東京に行き、さまざまな建築の展覧会に足を運んでいました。特に隈研吾さんの「くまのもの」展は、さまざまな素材を使った自由な建築の模索の仕方にとてもワクワクしたのを覚えています。
受験期には豊田啓介さんの記事を読み、建築分野におけるデジタル技術の重要性について意識しました。
この大学を選んだ理由
高校生の頃から興味のある方々のアカウントをSNSでフォローするようにしており、その中で偶然現在の所属研究室の先生である杉田宗先生を知りました。
広島工業大学の建築デザイン学科は、通常の設計の授業の他に、木工の授業や杉田先生が主に担当しているコンピュテーショナルデザインの授業があります。コンピュテーショナルデザインの授業には主に3DCAD、BIM、デジタルファブリケーションのカリキュラムが含まれています。
建築とデジタル技術について勉強したいと考えていた私には、広島工業大学のカリキュラムと杉田先生の研究室に所属することが最適だと考え、受験をしました。またコロナ禍に学生主導で開催されたバーチャルオープンキャンパスにも参加し、学生にもデジタル技術への前向きな機運がある事を知ることができました。
合格後に入試特待制度を受けることができ、学費も国公立大学と同額くらいにまで免除されたことも、進学した大きな理由です。この制度は毎年条件を満たせば継続していただけるので、とても助かっています。また関東圏からの進学であったため、遠隔地学生奨学金が毎年支給されており、帰省費用にもあまり困らないことも魅力でした。
将来の展望
素材と工法、それによってできる空間の設計のすべてに専門性をもった人として社会で活躍できるようになりたいです。
建築史の授業で、建築に革新が起きるのは「新しい素材と工法」が生まれた時だという話がありました。工業化によって建築資材の規格化がなされたことや、ガラスや鉄などの素材が登場したことで高層ビルの立ち並ぶ都市が生まれました。建築における情報化は、次の「新しい素材と工法」になりうると思っています。
しかし、素材と工法だけでは建築は作れません。空間に対する専門性も必要です。大学ではこれらにつながる学びを得られているので非常に充実した大学生活を送れていると思います。
最終的には自分で事務所を設立し、自分のやりたい事に正直に仕事をできる環境を作りたいです。そのためにも、卒業後には同じ志を持った仲間を積極的に作っていきたいと考えています。