西日本工業大学/私のイチオシ
複数対象追跡(MOT)、脳波解析、eスポーツなどをキーワードに研究中

※掲載内容は取材時のものです
コレ知ってる?

eスポーツ選手はゲームプレイ中にいつ、どこを、どのように見て、いかような心理状態にあるのか?
私はスポーツ心理学をテーマ選択して色々なことを学び、現在は人間工学を中心として、複数対象追跡(MOT)、眼球運動、視覚探索活動、脳波解析、デジタルゲーム、eスポーツなどをキーワードに研究活動を進めています。運転映像視聴時の視覚探索活動の評価に関する研究では、ドライブレコーダーなどの運転映像を利用して、属性別にドライバーの特性を検討しています。
例えば、年齢差を基軸として、危険な場面を含む運転映像視聴時に「いつ、どこを、どのように見ているのか」や「自分でどのくらい認識できているか」を調査しています。
この学問のココがおもしろい!
複数対象追跡(MOT)は、視界にある複数の物体を同時に眼で追いかけることをいいます。
これはスキルとして捉えることができます。MOTスキルは、クルマの運転や人混みを歩くときなど日常生活でも重要なスキルのひとつです。
また、MOTスキルは、認知機能との関わりが深く、トレーニングすることが可能です。そこで、私の研究室ではスポーツアスリートなどの若い世代から高齢者まで幅広い世代を対象にMOTスキルが及ぼす効果について検討しています。
キャンパスのお気に入りスポット
おばせキャンパスの未来工房です。
学生が自由に研究や創作活動に活用できる場所であり、私が監督を務める「eースポーツ同好会」の部室もあります。高速インターネット環境とゲーミングPC10台を整え快適なプレイ環境の中で活動しています。
科研プロジェクト「デジタルゲームによる高齢者の認知機能改善プログラムの開発」の一環として、部員たちと一緒にeスポーツを多世代で楽しむ交流会の企画・運営なども行っています。