文理選択はじめの一歩 将来の進路、どうやって考える?

文理選択は、大学・学部選びや将来の職業選びにつながる重要な進路決定だ。今回は、進路を考える4つの近道を紹介する。自分に合った方法から、納得できる進路を探そう。

パターン1:社会にどうかかわりたいか考える

今は変化の激しい時代。グローバル化や少子高齢化が進んでいるし、AIをはじめとした科学技術の発展も著しい。キミたちは、こうした激動の社会に出ていく新しい世代だ。これから先の人生を充実させるためにも、社会とどのようにかかわっていきたいかを考えたうえで、進路を選んだほうがいい。それに、社会の動きに詳しくなれば、視野が広がって、進路の選択肢を増やすこともできる。

そのために、まずはテレビや新聞、スマホのニュースで見聞きしたこと、学校で習ったことのうち、気になる社会の動きがないかを考えてみよう。環境問題、地域活性化、国際問題など、キミが興味を持ったことなら何でもOKだ。

次は、気になる社会の動きに対して、どのようにかかわることができるかを調べよう。例えばキミが「地域活性化」に興味を持ったとする。その場合、公務員としてなら行政から、看護師としてならば医療から、それぞれ地域の人をサポートできるだろう。また、より直接的に、経営者になって地域産業を支えるという考え方もあるだろう。このように、同じテーマでもかかわり方は無数にある。どんなかかわり方があるか、インターネットで調べたり、学校の先生や保護者に話を聞いたりして、選択肢を増やしていこう。

最後に、興味を持ったことにかかわるために必要な、学ぶべき学問を考えよう。先ほどの地域活性化の例なら、看護学法学経営学などが候補に挙がるだろう。余裕があれば、自分が興味がある社会とのかかわり方、学ぶべき学問を振り返り、目標を達成できそうな大学を調べてみよう。

パターン1まとめ

1.社会の動きについて知る
2.興味を持ったことに、どうかかわりたいか考える
3.興味を持ったことにかかわれる学問や大学について考える

パターン2:就きたい職業から考える

もし就きたい職業が決まっている、ぼんやり浮かんでいるなら、その職業に就くために学ぶべき学問を調べよう。

職業によっては、決まった学部に進み、資格を取らないと就職できない場合がある。例えば医師なら医学部に、看護師なら看護学部に進み、国家資格を取得することが就職の条件だ。また、必須ではないにせよ、学んでおくと就職しやすかったり、就職してから働きやすくなったりする学問もある。就きたい職業はどんな学問と相性がいいのか、その学問は文系、理系のどちらに進めば学べるのか、マナビジョンの職業検索から調べてみよう。

パターン3:学びたい学問から考える

学びたい学問が決まっている場合、その学問を学びやすいのは文系、理系のどちらか調べれば、文理選択はそれでOKだ。

ただし、総合科学生活科学のように、文系、理系のどちらに進んでも学べる学問もある。その場合、学ぶ内容をよく調べて、どんな知識が必要なのかを確認したうえで文理を選択しよう。入試科目まで調べておけば、より万全だろう。

全然決まらない場合は

「まだ何もわからない」と思っても、今はそういう人がほとんどだろうから、落ち込む必要はない。自分のペースでじっくり考えていこう。

何か進路を考えるヒントがほしいなら、マナビジョンの「適職・適学診断」を試してみよう。キミの性格や行動パターンから、向いている職業・学問をアドバイスしてくれる診断サービスだ。性格診断と適性診断の2種類あり、質問はそれぞれ10問。短時間で答えることができるので、気軽にやってみよう。

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