名古屋外国語大学/卒業後の進路
国内外の社会問題に目を向け、人々をつなげる架け橋になりたい

※掲載内容は取材時のものです
どのように考えてキャリアを選んだか
高校生の時に、担任の先生から「責任感が強く行動力があるから、国連職員が向いているのでは」と言われたことがきっかけで、国際協力の分野に興味を持ちました。名古屋外大の国際教養学科では、JICAで勤務経験のある先生の元で国際開発、貧困問題、多文化共生などについて学び、社会問題に対するアプローチを考察してきました。また、実践する機会として任意団体を立ち上げ、外国にルーツを持つ子どもたちへの学習支援活動を行いました。3年次に参加したJICAのインターンシップでは、日本国内に住む日系人との共生について考えるオンラインセミナーの企画・運営を任せていただき、大学での学びを現実の問題に応用する貴重な経験ができました。
キャリア選択のポイント
大学入学当初からJICAで働くことをめざしていましたが、インターンシップに参加したことで実際の仕事の様子や働いている方々のキャリアを知り、あらためて熱意が高まりました。一方で一般企業への就職はまったく考えられず、3年次になっても就職活動へのモチベ―ションがなかなか上がりませんでした。結果的に面接対策講座や筆記試験の勉強など、採用試験への対策を始めたのは2月からでした。
JICAは一次選考にエントリーシートの提出があります。項目自体は多くはないのですが、私がこれまで学んできたこと、考えていること、JICAで働くからこそ果たせる目標など、伝えたいことを限られた文字数内にまとめるのはとても大変でした。何度もゼミの先生に添削をお願いし、何度も書き直してようやく納得する形にまとめることができました。3度にわたる面接では、JICAへの熱意と大学での学び、そして任意団体での活動を通して身につけたリーダーシップを一貫してアピールし続けました。
今後の夢・目標
入職後の配属先はまだ決まっていませんが、海外における国際協力活動だけでなく、国内の多文化共生の取り組みにも積極的に関わっていきたいです。生まれた国により教育を受ける機会が得られない、十分な食事が取れないなどの問題に対し、私自身がアプローチできる可能性を信じてこの仕事をめざしてきました。また、JICAがまだ取り組んでいない、国内で困っている外国人をサポートするためのしくみ作りなど、人と人をつなげていく役割を果たしていければと思います。