名古屋外国語大学/卒業した先輩の職業体験記
客室の責任者として安全で安心なフライトを提供

私はこんな仕事をしています

日本航空(JAL)で国内線・国際線での乗務経験を積み、現在は先任客室乗務員(チーフキャビンアテンダント)として乗務しています。先任客室乗務員は、一機の責任者。一緒に働く客室乗務員はもちろん、運航乗務員とも連携をとり、安全で安心なフライトをお客さまに提供するためのチームをつくり上げることが大切な役割です。先任客室乗務員になってから、ただ日々の業務をこなしていくのではなく、「これまで受け継がれてきたJALの伝統を守るためにはどうしたら良いか」という視点でフライトに向き合うようになりました。後輩に指導する際は、JALのサービスを客観的に見つめなおし、噛み砕いてわかりやすく伝えるように心がけています。一番の目的は育成のためではありますが、自分自身も改めて自社のサービスについて理解を深めることで、JALのことをもっと好きになりました。伝統をしっかりと後輩に託しつつ、新しいことへの挑戦も忘れずに「JALブランド」を未来へつなげていきたいです。
大学の学びで仕事に活かされているもの

名古屋外大での4年間では語学力を徹底的に磨き、文法の基礎や挨拶など英語の型をしっかりと習得することができました。さらに「ランゲージラウンジ」を利用して積極的に外国人留学生と交流し、実践的な会話力と、相手の文化や価値観を理解しながらコミュニケーションをとる力を身につけました。機内にはさまざまな国・地域のお客さまが搭乗するため、日常的に英語でおもてなしをする必要があります。英語力を社内でも評価していただき、訓練部で英語を指導する機会も得ることができました。
先輩が学んだ学部もチェックしてみよう!
どんな大学生活を送っていましたか?
授業のほかに取り組んでいたこと
就職活動に向けて自分の強みや自信を見つけられる留学をしたいと思い、カリフォルニア大学リバーサイド校で学んだ後にウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートで約6ヵ月間の有給実習を行う「UCR特別留学[ディズニー国際カレッジプログラム]」に挑戦。マーチャンダイズスタッフとしてグッズの販売やお菓子の製造業務を担当し、語学とホスピタリティの学びに磨きをかけました。テーマパークで出会う人々の出身国や地域、年代はさまざまで、ゲストだけでなく、一緒に働くキャストの個性も多彩です。世界中から集まるゲストを英語でもてなし、多様なキャストと協力し合って働くことで、相手の価値観や文化・慣習を理解し、国籍や世代を超えてフラットに関係を築くことができる力が身につきました。客室乗務員になるという目標に近づくために、マレーシアでの体験型実習プログラム「エアライン・トレーニング・スタディ」にも参加しました。訓練を受け、安全運航の重要性を肌で感じたことで、客室乗務員になるための心構えができたと思います。また、実習で出会った同じ目標をもつ友人と絆を深めたことで、その後の就職活動の励みになりました。
この大学を選んだ理由/実際に学んだこと
飛行機で見た客室乗務員の働く姿に憧れ、航空業界への就職に実績のある名古屋外大に入学しました。キャンパス内での国際交流や留学で得た自分自身の強みは「気づく力」です。客室乗務員の業務でも、お客さまはもちろん、一緒に働く乗務員もバックボーンや価値観、性格がそれぞれ異なります。後輩を指導する際には、「この人はどんな考えを持っているのだろう」と見極めながら伝えることを心がけています。先任客室乗務員となった今、これまで以上に指導にあたる場面が増えていきます。忙しくても時間をつくり、後輩たちが理想のキャリアを描けるように一人一人の人物像を観察しながら導き、自分自身のキャリアも広げていきたいです。