にんげんかんきょう

人間環境大学

私立大学 愛知県/愛媛県

人間環境大学/私のイチオシ

野生動物が生息する岡崎キャンパスの演習林をぜひ見てほしい

顔写真
環境科学部 フィールド生態学科 藤井芳一先生

※掲載内容は取材時のものです

コレ知ってる?

環境科学部は、「環境をよくしたい」とか「野生動物を守りたい」などの強い気持ちを持った方々が受験をしてくれます。入学した学生は、その希望の実現に向けて、植物や動物について学んでいきます。ではここで問題です。植物や動物について詳しくなったことで、それらを守ることができるのでしょうか。私が用意する答えは、「それだけでは不十分」です。植物や動物は、どこで生活をしているでしょうか。その生活環境の状態を改善して、それを維持していかなければ、植物や動物を守ることはできません。私は、植物や動物が生活をする環境の、文字通り“土台”となる土壌を対象として、土壌生態系の健全性を保つことで陸上生態系、さらには河川や海洋生態系が元気であるように、物質の動態に注目して研究を行っております。守りたい対象である植物や動物について知ることは重要です。しかしながら、その周りの環境にも目を向けて、植物や動物が快適に生活できる条件に整えてあげることも同じように重要です。守りたいものを守るために、一歩引いて広い視点から物事を捉えてみませんか。

この学問のココが面白い!

私は、土壌生態系の物質の動態に関する研究を行っております。土壌中では、微生物や土壌動物が生息し、物質の動態変化に大きく関与しています。その変化を追うには化学分析を駆使しますが、その変化の要因を理解するには、土壌生物に関する知識が必要です。土壌中に存在する物質は、森林や農地から入ってきたり、植物に吸収されたりもします。その研究を進める過程で、森林生態学や作物学の先生と出会います。また、土壌中の物質は、河川に流出し、海にまで養分として大きく寄与することが知られています。その過程を辿っていくと、河川生態学や海洋生態学、生物地球化学の先生に出会います。このように私は、研究対象である“土壌”を起点として、さまざまな分野の専門家の方々と出会い、物事に対する視野の広がりを通して、本来境目などない“環境”の大きさを実感しました。環境科学部では、さまざまな分野の先生が在籍しております。私が研究を通じて感じた“環境”の大きさを、皆さんも体感してみませんか?2025年4月に愛媛県松山市に開設予定の総合環境学部フィールド自然学科も、ぜひ覗いてみてください。

キャンパスのお気に入りスポット

岡崎キャンパスにある演習林

岡崎キャンパスの演習林は、2023年に国内初の「自然共生サイト」として環境省から認定されました。大学の演習林に対する認定は少なく、演習林には、サル、シカ、イノシシ、タヌキ、キツネ、ウサギ、リス、ハクビシン……といった動物の存在が確認されており、哺乳類・鳥類・昆虫・植物などを学ぶ実習および研究の場として活用しています。また、林内には小川が流れていることから、物質循環の観点からも生態系に関わる授業や研究を展開しています。演習林は、フィールド生態学科のみならず、環境データサイエンス学科においても活用されており、例えば、ドローンで撮影した画像から、人工知能と情報解析技術といった、“データサイエンス”によって、樹木種や炭素固定量を推定して森林の機能評価を行う研究などが実施されています。オープンキャンパスでは、上記の野生動物を見られることもありますので、人間環境大学の岡崎キャンパスにお越しの際は、ぜひ演習林も眺めてみてください。

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