名古屋学芸大学/私のイチオシ
自分の感性と向き合い、自分の好きを追究できる学びと環境
※掲載内容は取材時のものです
夢中になったきっかけ
デザインの基礎を幅広く学ぶ1年次に「デザインは、イラストやポスターなどの平面的なものだけではない」と知って、物をデザインするプロダクトデザインに興味を持ちました。食事を摂るときは食器、お風呂に入るときはタオルなど、私たちは日々道具を使って暮らしています。そうした身の回りの生活雑貨を自分のこだわりの物ばかりにできたら、毎日がより楽しく豊かになると思いました。私にとっての「好み」はきっと誰かにとっての「好み」でもあると信じて、生活雑貨を中心にプロダクトデザインを学んでいます。
この学問のココがおもしろい
デザインと聞くと全く新しいものを作る、皆に良いと思ってもらえるものを作るというイメージがありませんか?実際に制作をしていると、デザインをほかの人に気に入ってもらえるか、需要があるのかということを考えがちですが、そもそも、皆が良いと感じるデザインをめざさなくてもいいと教えていただいたときは驚きました。世界中の人々が皆同じように「良い」と思うものを作ることはとても難しいです。しかし、「皆が良いと感じるもの」は作れなくても、「自分と同じように良いと感じてくれる人」は必ずいます。そのため、自分が良いと思えるものをとことん追究することが、まだない市場を開拓して、新しいものを生み出すことにも繋がります。私の創作物を気に入ってくれる誰かのために、自分の感性と向き合わなければならないのが、デザインの奥深いところだと思います。
キャンパスのお気に入りスポット
メディア造形学部A棟の「UXラボ」には、プロの現場でも使われているさまざまな機械が設置されていて、中でも3Dプリンターがお気に入りです。3Dプリンターは3Dデータを階層化し、材料を一層ずつ積み重ねて造形する機械で、「素材はまだ決まってないけど、とにかく形にして手に取れる状態にしたい」「手作業で作ることができない」と思ったときに使っています。私は機械が動いているのを見るのが好きなのですが、3Dプリンターは特に面白いです。小刻みに動き、自分が形を考えた物が一層ずつ積み重なって完成していく様子は、ずっと眺めていても飽きません。