なごやがくげい

名古屋学芸大学

私立大学 愛知県

名古屋学芸大学/先輩の学問体験記

授業と実習で積み上げた学びが自信につながる

子どもケア学科/幼児保育専攻 2024年3月卒業 飯田初さん 愛知県 公立高校 卒業

※学年は取材時点のものです

私の学科ではこんな勉強をしています

講義・演習で学んだ知識やスキルを実践できる環境が魅力

子どもケア学科 幼児保育専攻では、保育士と幼稚園教諭一種、小学校教諭一種の資格・免許状取得のための学びや、保育・教育の現場での実践力を養うことができます。1年次は座学を中心に保育・教育の基礎を学び、子どもの成長や健康はもちろん、福祉や保健、心理など子どもに関連する幅広い分野に目を向け、保育者としての心構えが身につきました。
2年次には教科書を見ながらおむつ交換の手順を習得した「乳児保育演習」や、子どもの話を受け止めて共感する姿勢を身につけた「幼児理解」など、保育現場を意識した実践的な授業が増えました。また、初めての「保育実習」にも参加し、発達障がいのある子どもたちへの理解を深めることができました。
3年次の「幼稚園実習」では、工作が思い通りにいかずかんしゃくを起こしてしまった園児の対応をする機会がありました。「幼児理解」の授業で学んだように、工作が上手くいかなくて悔しいという気持ちに寄り添い、心を落ち着かせたところ、再び工作に向き合ってくれるようになりました。授業での学びを現場に活かせた手ごたえを実感し、自信がつきました。採用試験に向けた対策としては、3年次の1月後半から専門試験と教養試験の勉強を始め、大学の先生に自己紹介書の添削や面接の練習、ピアノのレッスン等をお願いしました。
4年次の卒業研究のテーマに私が選んだのは、保育環境が子どもたちの心理にどう影響を及ぼすのか考察した「ままごとコーナーにおける物的環境の構成」です。4年間の学びを通じ、広い視野でものごとを見ることができるようになりました。座学と実践を通して培った保育・教育の知識とスキルを保育現場での実務に活かしていくつもりです。

この学部・学科を選んだワケ・きっかけ

保育の授業に欠かせないピアノの練習にも力が入る

私が保育や幼児教育の仕事に興味を持ったのは、中学校の職場体験で幼稚園を訪れたことがきっかけでした。子どもと遊んだり話したりするのが楽しくて、この仕事に就けば充実した毎日を送ることができると感じました。そこで専門的に勉強したいと思い、名古屋学芸大学への入学を決めました。
大学には地域の親子と触れ合える「子どもケアセンター」があり、講義や託児ボランティアを通して学内にいながら実践的に保育を学ぶことができます。また、年に2回開催される大規模イベント「遊びの交流会」では、親子だけでなく他学年の学生とも関わることができ、さまざまな人たちとつながる楽しい経験をすることができます。さらに、施設がきれいなだけではなく、設備面が充実しており、ピアノ練習用の個室などの施設が整っていることも大学選びの決め手となりました。

この学問のココがおもしろい!

実習では手作りの教材を使用する機会も

私は4年間保育と教育について学び、さまざまなケースに対応する力を磨いてきました。それでも、子どもたちは私が想像もしないような行動を取ったり、驚くほどの発想を見せてくれます。このようなところが、保育・教育のおもしろさだと思っています。一方で、授業で学んだ子どもの発達過程などの理論が、実習などで実際の子どもたちの反応と結びついたり、授業で学んだ対応を試してうまくいくと、達成感やおもしろさを感じるだけでなく、自信にもつながります。
保育・教育には明確な正解がないからこそ、4年間の学びを通して徐々に自分の理想とする形が見えてきたように思います。大学では授業や実習、ボランティア活動を通して多くの保育者や仲間たちと出会い、さまざまな保育の形(保育観)に触れることができました。私は、子どもたちの柔軟な発想を尊重するため、保育者がすべて決めてしまうのではなく、選択の余地がある自由度の高い保育が理想だと考えています。学びの中で自分に合ったものや実践したいと思ったものをみつけ、自分なりの保育観を確立していく過程も、この学問のおもしろさの一つだと思います。

後輩へのアドバイス

大学生活をイメージすることもモチベーションアップに!

私は、志望校のパンフレットや公式サイト、SNSなどを見て、その大学で過ごすイメージを持つことで受験へのモチベーションを高めていました。これらの情報源は、大学の特色を具体的に知り、志望理由を考えるための材料にもなると思います。例えば、「保育を学びたい」という目的は、保育系学部を持つ大学や専門学校ならどこでも当てはまりますが、「この大学の設備や活動、授業はどんなものだろう?」と具体的な特徴を考えると、その大学ならではの志望理由が見つかります。
受験勉強中は先が見えず、不安になることもあると思います。しかし、高校生の頃に自分が想像していたよりも、大学生活ははるかに楽しく、充実したものでした。同じ夢や目標を持つ仲間と出会えたこと、支えてくれる先生方に出会えたことは私の財産です。きっと、みなさんにも楽しい大学生活が待っていると思います。未来を信じ、夢や目標に向かってがんばってください。

先輩の学部で学べることをチェックしてみよう!

1日の時間割

2年次前期の時間割です。この頃から、実践的な授業が増えていきます。特に印象に残っているのが「乳児保育演習」という授業で、この授業では、安全性や衛生面などを意識しながら、乳児向けの玩具を手作りしました。この授業で作った玩具は、実際に実習などでも大活躍しました。

どんな高校生活を送っていましたか?

授業のほかに取り組んでいたこと

体育祭や文化祭などの学校行事です。毎回、それぞれの行事に数か月かけて準備を行っていました。大学でも「遊びの交流会」という親子向けイベントの企画・運営を行いましたが、高校での体育祭や文化祭への取り組みが原点だったように思います。

高校時代の勉強法(特に入試対策)

私が定期テストと入試対策のために意識して取り組んでいたことをご紹介します。 一つは、同じ問題集を繰り返し解くことです。私は問題ごとに、解けたら◯、解けなかったら×、解けたけど不安だったら△というようにマークを書き込んでいました。×の問題や△の問題は自信をもって解けるようになるまで繰り返し解きました。◯の問題は、不正解が続いて自信をなくしたときに解いて自信を取り戻したり、覚えているか試すために解いたりしました。◯が数回続けば、それはもう確実に解けるのでほかの問題を解く時間に回す、という具合に進めていました。このように、自分はどの問題なら自信をもって答えられるか、逆に何がわからないのかを把握できるようにしていました。
そしてもう一つは、わからないことはその都度、聞いたり調べたりすることです。これは問題を解くときに限らず、日常生活でも意識していました。中でも一番行っていたことは、普段耳にする曲の中でわからない英単語が出てきたら調べることです。そうやって調べた英単語は、意味も忘れにくくなりました。

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