なごやがくげい

名古屋学芸大学

私立大学 愛知県

名古屋学芸大学/先輩の学問体験記

外国籍の親子にも安心してもらえる保育者へ

ヒューマンケア学部 子どもケア学科/幼児保育専攻 3年 肥後柚希さん 愛知県 公立高校 卒業

※学年は取材時点のものです

私の学科ではこんな勉強をしています

誰もが平等に保育を受けられる社会になるよう貢献したい

外国籍を持つ子どもの保育やその親の支援に興味を持って勉強をしています。日本では父母の両方またはどちらか1人が外国籍である場合の出生数が、2000年以降3万5,000人ほどで推移しており、今後はさらに増えていくと言われています。外国籍の親子や保育者は、園の中で言語の違いによるコミュニケーションの困難さ、文化の違いによる保育環境への戸惑い、宗教や食生活による給食の問題など、さまざまな課題に直面しています。これらの課題を解決するために、外国籍の親子が日本でも母国と同じように安心して保育を受け、生活できる環境づくりをしなければなりません。
私は日本と海外の子育てや保育環境の違いや、子どもの年齢・国籍、障がいの有無に関係なく、すべての子どもを受け入れて一緒に過ごす保育方法「インクルーシブ保育」などの知識をもとに、これらの課題を解決できる保育者をめざしています。座学だけでなく現場にも足を運び、外国籍の子どもの療育を行う施設を見学したり、海外で保育経験のある保育士さんから話を聞いたりしています。

この学部・学科を選んだワケ・きっかけ

保育・幼児教育に欠かせないピアノの練習環境も充実

私が幼稚園の頃の先生は、私たち園児に明るく寄り添い、一緒に遊んでくれました。おかげで幼稚園での生活も作品展や発表会など、楽しい思い出がいっぱいで、次第に幼稚園の先生に憧れるようになりました。中学生の時に職業体験で幼稚園に行った際、私も幼稚園教諭として子どもたちに園で楽しい時間を過ごしてもらいたいと思い、この道に進むことを決意しました。
保育を学べる学校はほかにもありますが、オープンキャンパスに参加したことをきっかけに名古屋学芸大学を進学先に選びました。先輩たちはとても優しく、グループワークも楽しく体験できました。キャンパス内に地域の親子と触れ合える「子どもケアセンター」があることと、興味を持っていた海外の保育についても学べ、海外研修の機会もあることが決め手でした。
入学してからも子どもケアセンターでの託児ボランティアや、年2回開催されるイベント「遊びの交流会」で地域の親子、保育士、他学年の学生とも関わることができ、とても充実した時間を過ごしています。

この学問のココがおもしろい!

授業を通じ、読み聞かせのコツがつかめた

保育についてさまざまなカリキュラムがありますが、特におもしろいと思ったのは「詩と絵本の世界」の授業です。これまで絵本は「子どもたちに読み聞かせをするもの」という絵本を使う側の認識しかありませんでしたが、この授業では絵本の作り手の視点も学べます。なぜ、このような絵柄なのか、文字はなぜこの場所に置かれているのかなど、これまで意識していなかった視点で学べ、何気なく描かれている絵や文字にも意味や意図があることを知りました。ねらいを知ることで、読み聞かせする際も、声の強弱や読むテンポを意識するようになりました。
「幼児理解」の授業も勉強になりました。この授業では園での日常生活を撮影した動画を観て、園児たちの行動や言動を観察し、その心理状況や気持ちの変化などを学びます。大人では想像がつかないような気持ちを抱いていることもあり、とても興味深かったです。

後輩へのアドバイス

目標を持つことが、モチベーション維持にもつながる

部活や学問など、どんなことでもいいので大学で自分がしたいことを見つけてほしいと思います。たとえばバレーボールを頑張りたいなら、その強豪大学を選ぶなど、目標が叶えられる、目標に向かって努力できる大学を選んでください!
大学受験は、高校の先生や友だち、家族など、いろんな人に頼りながら進めていくとよいと思います。人間はそんなに強い生き物ではありません。一人で何とかしようと考えるよりも、周りの人たちを巻き込み、一緒になって受験を乗り越えてほしいと思っています。
受験勉強は大変なこともたくさんありますが、振り返ったときには素敵な思い出になっているはずです。皆さんの目標が叶うよう応援しています!

先輩の学部で学べることをチェックしてみよう!

1週間の時間割

2年次から保育の実践的な授業が増えてきます。そのなかでも「子どもの造形活動」では、工作など園での製作活動などで使えるさまざまな技法を実践的に学ぶことができました。

どんな高校生活を送っていましたか?

授業のほかに取り組んでいたこと

文化祭の実行委員としてクラスをまとめ、全員で協力してイベントづくりに取り組みました。文化祭の実行委員の経験が、大学で行った「遊びの交流会」という親子向けのイベントでも活かされました。そのイベントでは総括として企画や運営を行い、滞りなくイベントを成功させることができました。

高校時代の勉強法(特に入試対策)

自分の強みや高校までの経験を活かせる「総合型選抜II」で受験しました。この入試は出願時に志望理由書が必要なため、私は信頼する国語の先生に文章の添削をお願いしました。その際に私の思いやこれまでの経験も伝え、書きたい内容を深められるよう指導していただきました。
適性検査の「国語の読解力」については、大学のWebサイトに掲載されている過去2年分の問題を解き、その後は似た形式の問題や単語帳、参考書で勉強しました。「小論文」も過去問題に取り組み、それを先生に添削していただき書き方を学びました。小論文は決められた文字数内で自分の思いや考えを伝えられるかが肝となります。同じテーマで内容を変えた小論文をいくつも書く練習をしました。面接は複数の先生に練習をお願いし、さまざまな視点から質問を出していただくことで対応力を磨きました。時には思いも寄らない質問に焦る場面もありましたが、その甲斐あって、自分の保育観や名古屋学芸大学をめざす理由を落ち着いて話せるようになりました。

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