名古屋学芸大学/先輩の学問体験記
同じ夢を持った仲間と一緒に学び合う楽しさ

※学年は取材時点のものです
私の学科ではこんな勉強をしています

1年次には、身体の構造や骨、筋肉、内臓、ホルモンなどの各機能を習得する「解剖生理学」の講義があります。2年次にはこの解剖生理学をもとに各患者さんが持つ疾患の特徴を理解し、どのような看護をするのが最適かを学んでいきます。たとえば、糖尿病の治療は食事療法・運動療法・薬物療法を組み合わせますが、患者さんによってその症状や求めている看護の方法は異なります。そのため、患者さん一人ひとりに寄り添った看護計画を立てていくことが重要です。このような授業と並行し、臨床で必要な看護師技術も学んでいきます。
2年次になると演習やグループワークの割合が増えていきます。その中でも「基礎看護技術演習」の授業は架空の患者さんを設定し、その患者さんをどのように看護していくのがよいかをみんなで話し合い、決めていきます。グループワークは自分が思いつかないようなアイデアが仲間から出てくることもあり、とても勉強になります。
この学部・学科を選んだワケ・きっかけ

私が小学校低学年の頃、救急車で病院に運ばれた際に看護師さんがやさしく付き添ってくれました。私は病院が好きではなかったのですが、看護師さんがそばにいてくれるだけで心強く感じたのを今でも覚えています。医療系のドラマで看護師さんが登場すると、芯のある強い女性として描かれることが多く、看護師は私にとって憧れの存在でした。
私の母は福祉の仕事をしており、その経験から「一人でも生きていけるように専門的な資格を取りなさい」と勧められていました。母の言葉と看護師への憧れから、高校の進路選択時にいちばんに思い浮かんだのは看護師の姿でした。私の高校は大学の附属高校だったので、多くの学生が同じ大学に進学していく中、自分の夢を貫くために、名古屋学芸大学の看護学部 看護学科を選びました。
高校時代に頑張ったこと

硬式野球部のマネージャーをしていました。小学生の頃、甲子園で活躍する高校球児の姿を見て感動し、私もいつか高校野球に関わりたいと思っていたのがきっかけです。よくマンガやドラマに登場する野球部のマネージャーはキラキラとしたイメージで描かれますが、現実はそんなことはありませんでした。
朝は4時半に起き、始発の電車で学校に行き、部員たちが練習や試合に集中できるようすべての準備を済ませます。部の窓口として学外の方と接することも多く、私たちマネージャーの対応次第でチームの印象も大きく変わるため責任重大でした。途中で辞める人もいましたが、マネージャー同士で励まし合いながら困難を乗り越えました。幼い頃からの夢だったマネージャーになれたこと、そしてもともと負けず嫌いな性格だったため、どんなに辛いことがあっても中途半端に投げ出さない!と決め、最後までやり遂げました。
後輩へのアドバイス

看護系の学部をめざす高校生の方は、さまざまな大学の情報をチェックしていると思います。「覚えることがたくさんある」「実習が大変」などの意見を見て、「私には無理かも……」と思ってしまう人もいるでしょう。もちろん、大変なことはたくさんあります。人の命に関わる仕事をするわけですから、簡単ではありません。ただ、やるべきことにしっかりと向き合い、実行すれば必ず乗り越えられます。実際、私もそうでした。自分が看護分野に向いているかどうかはやってみないと分かりません。「大変」「厳しい」というイメージだけであきらめず、ぜひ挑戦してほしいと思います。
名古屋学芸大学の看護学部 看護学科には、同じ夢を持った学生が集まっています。勉強でつまずいたとしても、仲間と一緒に教え合い、乗り越えていける環境があります。看護師になりたいという夢を持っている人は、名古屋学芸大学で充実した学校生活を送れると思います。
先輩の学部で学べることをチェックしてみよう!
1週間の時間割

2年生になると演習が多くなります。「基礎看護学技術論3」では、注射法など、より高度な技術を学ぶことができます。これまでより緊張感のある演習が増えますが、看護学部ならではの授業なので、看護師をめざす学生には興味深い内容ばかりだと思います。
どんな高校生活を送っていましたか?
授業のほかに取り組んでいたこと
約3年間、野球部のマネージャーをしていました。監督や球団関係者など、年上の方たちと関わる機会が多かったため、緊張感のある日々を送りました。そのおかげで言葉遣いや振る舞い、忍耐力などが身についたと思います。
高校時代の勉強法(特に入試対策)
野球部のマネージャーとしての仕事があったため、本格的に大学受験の勉強に取り組んだのは、3年生の8月以降でした。3年生の4月から塾に通い出し、19時に部活が終わると20時から22時まで塾で勉強する日々を過ごしました。
学校推薦型選抜の一般公募での受験を念頭に、選択できる科目の中から国語と数学の2科目を中心に勉強しました。入試対策と言っても何か特別なことをしたわけではなく、高校1年生の内容から遡って復習し、基礎を固めるところから始めました。基礎固めが終わったら、過去問題をひたすら解く毎日。志望大学の出題傾向に合わせて、何度も繰り返し取り組みました。
私は受験勉強に取り組み始めたのが遅かったので、かなり急ピッチの対策でしたが、合格することができました。受験勉強をしてあらためて実感したのは、体力の大切さ。当たり前のことですが、基礎的な体力をしっかりと付けて受験勉強に臨んでほしいと思います。