「THE 日本大学ランキング」とは?大学の知られざる魅力を発見してみよう

日本の大学の「教育力」を重視するランキングとして注目されている「THE 日本大学ランキング」。このランキングに並んでいる大学の顔ぶれは、日頃よく目にする偏差値順のランキングとはひと味違うようだ。どんなランキングなのか、詳しく見てみよう。

「教育力」を基準にしたランキング

「THE 日本大学ランキング」の頭についている「THE」。これは定冠詞の「THE(ザ)」ではなくて、「Times Higher Education」というイギリスの教育誌の略称だ。「ティー・エイチ・イー」と読もう。THEが世界中の大学を評価して毎年発表している「THE 世界大学ランキング」(以下、世界版)は、さまざまな大学ランキングのなかで最も権威があると言われている。
このTHEが、国別のランキングの1つとして発表しているのが、今回紹介する「THE 日本大学ランキング」(以下、日本版)だ。 大学を評価するにはいろいろな基準があるが、世界版は主に大学の「研究力」をもとに順位をつけている。これに対して日本版は、大学の「教育力」を重視。学部の教育力がわかれば、入学後の4年間(または6年間)でどれだけ成長できるかを知るめやすになる。高校生の志望校選びに役立つランキングだと言えるだろう。

総合ランキング(2023年)


引用:THE 日本大学ランキング

4つの指標で大学の教育力を総合的に評価

THEは、独自の指標で各大学の教育力をスコア化して順位を決めている。日本版のランキングは、「教育リソース」「教育充実度」「教育成果」「国際性」の4つの分野のスコアによって決められている。

教育リソース(全体の34%)

どれだけ充実した教育が行われる可能性があるか(学生1人あたりの資金、教員比率など)

教育充実度(全体の30%)

どれだけ教育への期待が実現されているか(在籍学生による「授業・指導の充実度」などの評価や、高校の進路担当教員による「入学後の能力伸長」などの評価)

教育成果(全体の16%)

どれだけ卒業生の活躍が期待できるか(企業の人事担当者や大学などの研究者による評判調査)

国際性(全体の20%)

どれだけ国際的な教育環境になっているか(学生や教員に占める外国人の割合など)

各分野の評価方法について、詳しく知りたい人は下のリンク先を見てほしい。
2019年度のランキングから、「教育充実度」の分野に大学の推奨度などを尋ねる学生調査が項目に加わった。これらは日・米・欧の共通調査項目なので、異なる国や教育システムの比較が可能になる。

キミの地元No.1はどの大学?公式サイトをチェックしよう!

日本版の公式サイトには総合ランキングのほか、分野・エリア別のランキングも掲載している。特定の分野に強みを持つ大学や、自分が住むエリアで教育力が高い大学を調べることができる。
2023年の総合ランキングで4年連続トップに輝いたのは東北大だが、国際性1位は九州の私立大など、分野・エリア別ランキングには意外な大学が多数ランクイン!果たしてその顔ぶれは? 大学の見方が変わるランキングを、公式サイトでチェックしてみよう!

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