日本大学/私のイチオシ
歯と口腔の健康を守り生活や生きる喜びを支えたい
松戸歯学部 歯学科 3年
佐藤歌菜さん
東京都 日本大学第二高等学校 卒業
※掲載内容は取材時のものです
夢中になったきっかけ
歯に興味を持ったのは、乳歯の生え替わりで抜歯をしたときです。歯が一本なくなっただけで食事や会話が難しくなり、歯の大切さが身に染みました。歯科医師は虫歯の治療だけでなく、歯の重要性や正しい歯の磨き方などの知識を患者さんと共有し、人々の健康な生活を支えています。歯科治療で食事や会話がうまくできるようになった、美容的に自信がついたといった事例もあります。私も患者さんに生きる喜びを与えられる歯科医師になりたいと思います。
この学問のココがおもしろい
歯から生じた病気は、血管を通じて全身に悪影響を及ぼします。口腔の清掃状況が良好であれば肺炎などの感染予防に役立ちます。また、噛むことは脳を活性化し、歯や顎の発育に加えじょうぶな身体を作ります。日本は超高齢化社会であり、高齢者の健康寿命の延長のためには、口腔の健康維持が大切であると実感します。歯科医学をオーラルサイエンス(口腔科学)と捉え、医学の一分科として、医科歯科連携が重要だと私は考えます。
キャンパスのお気に入りスポット
松戸歯学部には歯学史資料館があり、古文書、古医書など、医歯薬の歴史を語る上で重要な資料が展示されています。人と入れ歯の付き合いも古く、江戸時代に作られた木製の入れ歯もあります。粘膜に吸着して保持するので食事をしても落ちず、現在の総入れ歯の理論と同じであることには驚かされました。世界の類のない「木の文化」と、日本人の手先の器用さによる「独自の木彫り技術」には、とても感銘を受けました。