ナンバーワンはどの大学?注目の大学野球部
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シーズン開幕で盛り上がるプロ野球、白熱した春のセンバツ。野球観戦に盛り上がる季節だが、大学野球は見たことがあるだろうか。地域ごとにリーグが分かれているため、どんな大学があるのか、どこが強いのか知らない人も多いだろう。そこで今回は、大学野球の強豪校をいくつか紹介。スポーツという観点から、大学のことを知ってみよう。
プロ野球選手輩出数トップクラス!法政大野球部
「東京六大学野球連盟」に所属する法政大。東京六大学は古くから野球部を持つ大学が集まっており、全国的に見てもレベルの高いリーグだが、法政大はこのリーグ中46回も制覇している。それだけでなく、全国の強豪校が集まる「全日本大学野球選手権大会」(以下、大学選手権)でも8回優勝するなど、大学野球界屈指の強豪校として名を馳せている。
こうした背景から、法政大を卒業してプロ野球界へ巣立っていった選手も多い。例えば、2021年東京オリンピックで金メダル獲得に導いた、元日本代表監督の稲葉篤紀氏も法政大野球部出身だ。ほかにもプロ野球チームのコーチ、社会人野球の選手など、各方面でOBが活躍している。
「戦国東都」を春夏連覇!青山学院大硬式野球部
青山学院大が所属するのは「東都大学野球連盟」というリーグ。1部リーグから4部リーグまであり、毎年のように各リーグの大学が入れ替わっていることから「戦国東都」と呼ばれている。この厳しいリーグで青山学院大は2部降格の低迷期からしばらく抜け出せずにいたが、2021年にようやく1部へ返り咲くと、その2年後にはみごと春・秋リーグで連覇を達成。同年、大学選手権でも優勝し大学日本一の座を再び手にした。
OBの吉田正尚選手は、2023年ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本代表として優勝にも貢献し、その後メジャーリーグ(レッドソックス)に移籍して注目を集めている。
人気と実力をあわせ持つ伝統校!早稲田大野球部
法政大と同じく「東京六大学野球連盟」に所属している早稲田大。国内でも特に歴史の古い野球部であり、日本の大学に野球を広めた功績があるほど。これまでに六大学野球リーグで法政大と並び最多の46回優勝、大学選手権5回優勝と、伝統校にふさわしい実績を持つ。
早稲田大野球部はリーグのなかでも人気が高いチームだ。文武両面のライバル校である慶應義塾大との「早慶戦」は毎回とても盛り上がり、一時期はチケットが抽選制になったほど。ブラスバンド、チアリーディング、応援団による応援合戦は見ごたえがあるので、両大学に興味があれば、一度神宮球場に足を運んでみては?
そのほかにも!全国レベルの強豪校
明治大
「東京六大学野球連盟」に所属。2022年の春リーグから3季連続優勝を飾った。大学選手権の優勝回数が6回と駒澤大に並ぶ2位であり、特に近年はその活躍からドラフト指名を受ける選手が増えている。
関西大
「関西学生野球連盟」に所属。春と秋のリーグ戦制覇に加えて、大学選手権、明治神宮野球大会のすべてを制したことがあり、大学野球史上初の「グランドスラム」を達成したことで有名。
日本文理大
「九州地区大学野球連盟」に所属。2003年には大学選手権で優勝し、九州地区で唯一全国制覇を成し遂げたことのある大学だ。ユニフォームのカラーから「赤い旋風」を名乗っている。
大学野球にはプロをめざしている人も多く、プレーのレベルがとても高い。チケットの値段はプロ野球より安いため、気軽に観戦できるのも魅力だ。試合の観戦をきっかけに、大学への興味が深まるかもしれないぞ。