研究対象によって学問が変わる!?

魚にかかわる
研究をしたい!

研究対象
魚の生態

生物学

魚そのものの生態などを学びたいなら、生物学が詳しく学べる学部や学科を調べよう。生命が成り立つ仕組みを、遺伝子や細胞レベル、あるいは生態などから研究していく学問だ。魚の生態を調べるために、実習で海に出かけて魚などを観察するなど、研究室の外で学ぶ機会も多い。生命の神秘に触れる、生物学ならではの醍醐味(だいごみ)といえる。

研究対象
魚の効率的な生産

水産学

魚などの水産資源を、人間の生活に生かす方法を研究したいのなら、水産学を調べてみよう。環境変化が世界的な問題となり、水産資源の活用が高まっている現代は、その領域が広く、漁獲法や養殖・加工法、あるいは海洋環境の保全などについても学ぶ。大学の実習船で海に出て、漁を行うなどの実習を行うこともある。

子どもにかかわる
研究をしたい!

研究対象
子どもの心

心理学

「心」を研究したい場合は、まず心理学を調べてみよう。人間の心を科学的に解明する心理学には、「認知心理学」や「社会心理学」など、様々な分野があるが、子どもの心を研究する場合は、発達段階に応じた心を研究する「発達心理学」などが挙げられる。教員免許状を取得できるか、サポートは充実しているかもあわせて調べてみよう。

研究対象
子どもの教育

教育学

どのような教育が、子どものやる気を引き出し、学習成果を高められるかを研究したいのなら、教育学をチェック。一人ひとりの心身の成長のほか、学校を取り巻く様々な課題解決も研究する。海外の教育と比較するなどしてそうした課題を解決していく。子どもが、学ぶことは楽しいと感じるような社会をめざす研究ができる。

英語にかかわる
研究をしたい!

研究対象
英語で書かれた小説作品

外国文学

外国の文学作品そのものをより深く学びたい人は、外国文学を考えてみよう。海外の文学作品からは、その国の文化や社会、人々の思いを知ることができる。原語で読み進めるので、作者の意図がより明確になる。好きな作品を研究し、友人や先輩、先生と論じ合うのも楽しみの一つであり、大きな充実感を得られる。

研究対象
英語の文法や言語の成り立ち

言語学

言語そのものについて、その構造や成り立ちなどを研究したいのなら、言語学を考えてみよう。文法や発音・発声を理論的に解明するほか、語源についても歴史的な観点から学べる。研究領域は音声や文字、文法など幅広い。また、言語を理論的・科学的にとらえることによって、言語の法則などを普遍化し、様々な学問領域に応用することも可能だ。

健康にかかわる
研究をしたい!

研究対象
健康につながる食

食物・栄養学

食べることや、栄養面から健康を支えたいなら、食物・栄養学がオススメ。食は健康と密接にかかわるが、年 齢や性別、発達の度合いなどによって適切な栄養量は異なる。また、バランスの取れた日々のおいしい食事が、人生をより豊かにする。状況や目的に応じた食事を提案し、健やかな生活に彩りを添え、心から健康にすることを学ぶ学問といえるだろう。

研究対象
健康につながる社会

保健学

健康にかかわる問題を、いろいろな側面から解決することをめざす学問なら保健学だ。アプローチも身体と心に分かれる。例えば、統計学の知識を使って、病人の数を調査・分析したり、心理学的なアプローチで、ストレスなどの原因を探ったりする。ほかに社会学や栄養学などの知識も生かし、人や社会の健康について考えていく場合もある。