大学パンフで特に
注目したい4つのポイント

大学パンフに掲載されている情報の中で、学部や学科以外にも、注目したい4つのポイントがある。この4つのポイントには、大学の姿勢や特徴が表れていて、大学生活にかかわる重要な情報なので、自分が行きたいと思える大学かどうかの判断材料になる。必ず読んで、大学選びに生かしてほしい。
①アドミッションポリシー

大学の望む人材と、なりたい
自分が重なるかチェック

アドミッション・ポリシー(以下、AP)は入学者受け入れ方針のこと。どのような学生を求めているのか、そして、その理由やそのための入試方針などについて書かれている。自分のめざす将来の方向性と合致しているかを確認する材料にしたい。

APは、大学パンフの冒頭に書かれているとは限らない。大学パンフの目次などで確認しよう。もし載っていなかったら、大学のWebサイトを確認してみよう。

関東学院大学受験生サイトのAP
*2023年10月時点の画面。
②入試情報

入試の基礎情報、データを
受験対策に役立てよう

入試の情報は、大学パンフで確認するのが確実だ。大学によっては入試の詳細なデータが掲載されていることも。また、入試方式によっては、2年生から準備が必要な場合もある。まだ先の話だと思わず、自分が受験することを想定して、受験対策に活用してみるとよい。

③進路資格

就きたい職業に強い大学か、
資格取得に有利かを確認

大学はあくまで通過点。大学パンフの多くには、卒業後の進路や資格についての情報が掲載されている。同じ学部名でも大学によって取得できる資格が異なる場合もあるので注意しよう。その後の将来を見据えた大学選びをするためにも、しっかりチェックしておきたい項目だ。

④施設

施設によって、学びたいことが
十分できるか左右されることも

大学の施設は、学びに直結する重要情報。学びたいことができる施設があれば、その大学の魅力は大幅にアップするだろう。ほかにも図書館などが充実しているか確認を。また、立地や交通の便なども大学選びに必要な情報。施設とあわせてしっかり確認しよう。

先輩たちの「大学パンフ活用」体験談
大学で学びたいことを見つけるために読んだ
大学で学びたいことが決まっていなかったので、たくさんの大学パンフを読んで、どんな分野に興味があるのか考える材料にしていました。(茨城大学農学部/Y.K先輩)
大学の授業形式が自分に合うかを確認
少人数指導のような学生と先生の距離が近い体制で学びたかったので、どのような授業を行っているかについては注意して読みました。(奈良女子大学理学部/Y.T先輩)
大学生活を思い描いてモチベーションアップ
大学パンフで本当に学びたいことを見つけ、それを学んでいる自分を思い描くことで受験対策や日々の学習のモチベーションを上げました。(関西学院大学総合政策学部/A.H先輩)
出典:『マナビジョンブック』2016アンケート(大学生)