京都橘大学/文学部の詳細情報
学科・定員・所在地
学科・定員
日本語日本文学科(95名)日本語日本文学コース、国際日本文化コース、書道コース
※2025年4月、85名→95名に入学定員増歴史学科(100名)日本史コース、世界史コース歴史遺産学科(55名)歴史遺産コース、考古学コース、美術工芸史コース
所在地
1~4年:京都
※変更の場合もありますので、学校が発行している資料やホームページにてご確認ください。
文学部の偏差値を見るプロフィール
●古都・京都をフィールドに、日本の文学、歴史、文化を学ぶ
●学生満足度の高いフィールドワークを展開、多くの「ほんもの」に触れる
●国際的な視点を取り入れた「キャリアに強い」文学部
国際文化都市・京都で学ぶメリットを体感しながら、ことば・文学・歴史・歴史遺産の奥深さに迫ります。
【学生数】
1004人(2023年5月1日現在)
【専任教員数】
21人(2023年5月1日現在)
【大学院】
文学研究科(博士前期・後期課程)
日本語日本文学科日本語日本文学コース、国際日本文化コース、書道コース
※2025年4月、85名→95名に入学定員増
【講義・学問分野】
日本語学、日本語史、日本文学史、古典文学、国際日本文化、サブカル批評、アナウンス技術、文芸創作、映像文化、メディア文化、メディア創作技術、書法、書論・鑑賞、書道史 ほか
歴史学科日本史コース、世界史コース
【講義・学問分野】
歴史学、日本史、世界史、現代史、文化交流史、女性史、古文書学、外書研究、出土文字資料論、京都の歴史と文化遺産 ほか
歴史遺産学科歴史遺産コース、考古学コース、美術工芸史コース
【講義・学問分野】
考古学、日本美術史、東洋美術史、美術工芸史、世界遺産論、文化遺産学、建築遺産研究、保存科学、遺産情報演習、歴史遺産調査実習、木簡・金石文学、出土文字資料論 ほか
入学者・卒業者数
入学者数
274人- 女子生徒数
- 130人
- 男子生徒数
- 144人
卒業者数
234人- 就職者数
- 179人
- 進学者数
- 8人
学部の特色
古都・京都をフィールドに、日本の文学、歴史、文化を学ぶ
日本語日本文学コース、2025年4月新設の国際日本文化コース、全国的にユニークな存在の書道コースを擁し日本のアイデンティティを学ぶ「日本語日本文学科」、日本史、世界史の2コースを設置し、歴史学の基本となる研究方法と史料読解力を身につけ、レベルの高い研究を行う「歴史学科」、歴史遺産、考古学、美術工芸史の3コースを設け、歴史遺産の調査・観察・研究技法を学ぶ「歴史遺産学科」の3学科で構成しています。
●文化庁京都移転で一層注目される日本の文化
文化芸術立国をめざし、文化庁が京都に移転されました。地域の伝統産業だけではなく、映像・マンガ・アニメなどのコンテンツ、食や観光、生活文化などをいかした新しい文化が次々と京都から生まれていくことが期待されています。日本全体の文化を振興する拠点としての京都で、歴史や文化を学ぶ楽しさが一層増します。
学生満足度の高いフィールドワークを展開、多くの「ほんもの」に触れる
日本の政治・文化の中心地として長く栄えた京都にキャンパスがあるメリットをいかし、3学科ともフィールドワークや実習を積極的に取り入れ、学科独自のアクティブ・ラーニングを展開しています。文学や歴史の舞台を巡ったり、博物館や美術館を見学し展示や保護の方法などを学んだり、遺跡や古墳の発掘作業を実施するなど、多くの「ほんもの」に触れるなかで経験を積み、より専門的な知識や技術を身につけます。
国際的な視点を取り入れた「キャリアに強い」文学部
身につけた力が社会でいかせることを日々実感する。
企業への就職も含め、将来のキャリアへ自信をもって進んでいける。
そんな「キャリアに強い文学部」の実現に向けて、3つのプロジェクトを実施しています。
●プロジェクト1「多読百遍~文学部の多読プログラム~」
専門書籍だけでなく、教養、キャリア関連書籍を含め、課題図書100冊読破をめざします。独自のワークシートを使った振り返りや、教員や先輩の指導を受けることで、知識の定着だけでなく、論理的な思考力など社会でいかせる力を意識的に鍛えることができます。
●プロジェクト2「キャリアゼミ」
専門演習とは別に1年次から3年次まで開講し、社会人としての素養や主体的に学ぶ姿勢を身につけます。また、課題解決型学習や学外体験プログラムなどを通じて、協調性やコミュニケーション能力を養います。さらに「社会人基礎力テスト」により、社会でいかせる力がどの程度身についているのかを理解します。
●プロジェクト3「京都プログラム」
日本文化が凝縮され、世界的にも高い評価を受ける都市、京都。文学部での学びをベースに、京都の文化、観光はもとより、京都の企業・伝統産業とその課題を学び、アクティブな課題解決型授業を展開します。
この学部のことを詳しくチェック
学べること
日本語日本文学科
2025年4月、日本語日本文学科が3コースに発展!
日本の文化を重層的に蓄積している京都を舞台に、日本のことばや文学、文化について学びを深めます。今まで「日本語日本文学コース」のひとつの領域であった国際日本文化領域を「国際日本文化コース」として発展させ、2コース制から「書道コース」を含めた3コース制へと進化します。伝統文化からサブカルチャーまで、人の思考や文化、社会の在り方を探究する学びをさらに強化します。また、他学部との連携による文理横断(クロスオーバー)教育をさらに推進・充実させます。
文化をとおしてグローバルな視点から日本を見つめ直しながら、その素晴らしさを広く世界に伝えるための教養や国際性を養います。
また、外国人に日本語を教える日本語教育にも注力。日本語教員の資格取得に必要な必修科目が専門教育として修得できます。
〔日本語日本文学コース〕
さまざまな角度から日本語などの文化・言葉を探究するとともに、幅広い時代の作家や作品を学び、豊かな表現力を持った人材を育成します。古典から近現代までの文学や日本語表現、日本語教育を深く学び、考察力、創作・表現技術、日本語表現能力、コミュニケーション力を養います。
〔国際日本文化コース〕2025年4月開設
伝統文化やサブカルチャーといった日本の文化を国際的な視点から理解します。特に、日本のサブカルチャーについて学べる科目がより充実。第一線で活躍されているアニメ原作者やゲームシナリオライターなどのゲストスピーカーから講義を受けられる授業も設ける予定です。また、イラスト制作やキャラクターデザインなど、メディア創作技術が磨ける科目を新たに設置します。
〔書道コース〕
書道展において優秀な成績をあげるなど、レベルの高い書道教育で書の本質を学べる、全国でも数少ないコースです。徹底した少人数制によるレベルの高い書道教育を実現。1・2年次に漢字・かなの基本技法を身につけ、臨書を通じて書の本質と魅力に迫ります。3・4年次にはこれまでの学びをさらに深め、自らの書の創造にいかしつつ、4年間の集大成である「卒業研究」につなげます。また、書道ゆかりの地を訪ねる「書道コース海外研修」も実施しています。
【授業・講義】
進路や創作に役立つ知識を深める、幅広い分野の「講演会」を開催
小説家や作家など、その分野のプロフェッショナルを招き講演会を開催しています。毎年大盛況で、業界の最前線を知ることで、創作の魅力やものづくりのヒントを学ぶ機会となっています。国際日本文化コースの誕生で、アニメ原作者やゲームシナリオライターなど、講演者の分野も広がります。
歴史学科
古都・京都をフィールドに高度な歴史研究を展開
歴史が息づく京都という絶好のロケーションをいかし、さまざまな時代・地域の歴史を研究できる環境が整っています。高度な研究が可能になるよう、早い段階から歴史学の研究方法と史料読解能力の基礎を徹底して身につけ、2年次から日本史・世界史のいずれかのコースに分かれて専門性を追究します。
〔日本史コース〕
日本史の全時代に対応した歴史学のエキスパートがそろい、政治・経済・社会・生活・文化などあらゆる分野の研究が可能です。古文書や復刻史料の読解力育成も重視し、実証に基づいた歴史分析力を養成します。
〔世界史コース〕
西洋史・東洋史の枠を取り払い、中央・西アジアのイスラム圏を含む広範な時代・分野から歴史研究に取り組むことができます。世界史の観点から歴史的背景や史料を紐解き、現代社会の本質を見極める力を養います。外国語文献の読解力を養う科目や「短期海外研修」も設定しています。
●各コース共通のオプショナルコースを展開
日本史コース、世界史コースで学びながら希望者はさらに「文化交流史」「女性史」「現代史」の3つの特別専攻を選ぶことができます。興味や関心に合わせて、さまざまな問題を歴史的な視点から探究します。
●世界各地を訪れ、多様な視点と理解力を育てる「歴史学科海外研修」
学外学習の延長として、世界各地の歴史の舞台となった場所を訪れる海外研修を実施しています。引率する教員や研究テーマごとに多様な地域を訪問。歴史の重みを肌で感じ、その国の風土や文化を体験することで、学びの内容をより深く理解できます。
【授業・講義】
見て、触れて、知識を深める「京都の歴史と文化遺産」
京都市内に残る遺跡や建造物を訪ね、美術工芸品などの文化財を実際に目で見たり、手で触れたりすることで、京都の歴史と文化遺産に関する知識を深めます。同時に文化財保存とその課題への問題意識も育みます。
歴史遺産学科
人類の英知が結晶した歴史遺産を探究する
日本や世界の文化遺産を研究対象として無形のものも含めて、今日まで受け継がれてきた意義や歴史的背景を理解し、正しく後世に伝えるための知識や保護方法を学びます。
京都という貴重な史料や美術工芸品を多くもつ最適なロケーションをいかして、積極的に博物館や寺院、遺跡などでの実習やフィールドワークを展開しており、歴史遺産を研究するうえで重要な「本物」に触れることができます。こうした実践的な学びをとおして、分析力や発信力といった社会人としての基礎力を身につけるとともに、歴史遺産を次の世代へ正しく伝え、活用していくための知識と技術を修得した専門家をめざせます。
〔歴史遺産コース〕
時代とともに歴史遺産に対する考え方が変化し、より専門化・高度化するなか、研究対象は世界中の考古遺産・建築遺産・文化的景観・近代化遺産などと多岐にわたります。歴史遺産を活用し、後世に残すための情報収集や整理・管理法など、最新の技術を学び、自由な発想力や鋭い洞察力を養うことにより、社会で活躍する人材を育成します。
〔考古学コース〕
土器・石器などの遺物を主な研究対象に、発掘調査や遺跡の測量、遺物整理法などを学びます。また、コンピュータによる編集技術を駆使して、正確な調査記録の作成技術も修得。調査結果のまとめ方や編集する技術を実社会で活用できるところまで学びます。所定単位を修得することで、埋蔵文化財調査で求められる2級考古調査士資格を取得することも可能です。
〔美術工芸史コース〕
絵画・彫刻・工芸といった美術工芸品や古文書・古典籍、民俗伝承資料などの文化的価値と歴史的意義を考察します。基礎的な知識から建築・服飾・風俗や古代美術品に関しても積極的に学びを深めます。また、種類に応じた整理方法や取扱方法、管理技術も身につけ、緻密な観察と調査から、社会でいきる判断力と理解力を養います。
【授業・講義】
常に実物と向き合い、真実を見抜く目を養う「歴史遺産学演習II」
「実物を見る」ためにさまざまな地域へ赴く実践型のフィールドワークが中心の授業です。文化遺産と直に向き合いながら、調査記録方法や研究成果のプレゼンテーション能力を身につけます。文化財保護のための活用方法を行政に提言することもあり、学びそのものが歴史遺産と地域を支えることにつながっています。