大阪大学/理学部の詳細情報
学科・定員・所在地
学科・定員
数学科(47名)
物理学科(76名)
化学科(77名)
生物科学科/生物科学コース(30名)
生物科学科/生命理学コース(25名)
所在地
1~4年:大阪
※変更の場合もありますので、学校が発行している資料やホームページにてご確認ください。
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●自然界の不思議にひそむ、新たな法則を見つけ出す
本学発足時に創設され、世界的にも独創性あふれる研究を展開する本学部。各学科とも基礎力を徹底し鋭利な研究に取り組む一貫教育を実施しています。
【キャンパス】
豊中キャンパス
【学生数】
1154人(2024年5月1日現在)
【大学院】
理学研究科(数学専攻、物理学専攻、化学専攻、生物科学専攻、高分子科学専攻、宇宙地球科学専攻)
数学科
【講義・学問分野】
線形代数学、解析学、基礎化学、専門への基礎数学、基礎解析概論、線形代数続論、幾何学基礎、複素関数論、代数学、幾何学、解析学、基礎数理学、応用数理学、大域数理学、数値計算法基礎、科学英語基礎 ほか
物理学科
【講義・学問分野】
力学、数理物理、電磁気学、熱物理学、量子力学、統計力学、物理学実験、量子物理学概論、地球科学概論、惑星科学概論、物性物理学、質量分析学、プラズマ物理学、生物物理学概論、原子核物理学、相対論、素粒子物理学、科学技術論 ほか
化学科
【講義・学問分野】
分析化学、化学熱力学、量子力学概論、無機化学、有機化学、化学反応論、有機化学演習、無機放射化学演習、分子構造論、化学プログラミング、生化学、無機工業化学、無機放射化学特論、化学文献調査、数値計算法基礎 ほか
生物科学科/生物科学コース
【講義・学問分野】
遺伝情報発現の生物学、植物発生・生理学、発生生物学、生物学演習、系統進化学、動物生理学入門、生物学臨海実習、生命現象の物理、細胞生物学、ゲノム情報学、植物環境生理学 ほか
生物科学科/生命理学コース
【講義・学問分野】
生物化学、分子遺伝学、生物理学、理論生物学、構造生物学、生物物理学、超分子化学、自然物質学 ほか
入学者・卒業者数
入学者数
264人卒業者数
251人- 就職者数
- 43人
- 進学者数
- 199人
学部の特色
自然界の不思議にひそむ、新たな法則を見つけ出す
本学発足時に創設された伝統ある学部であり、自由な学風が特徴です。世界的にも誇れる独創性あふれる研究を行っており、日本初のノーベル賞に輝いた湯川秀樹博士の「中間子論」もここで生まれました。
基礎科学の分野はすでに解明済みと思われがちですが、数学でも宇宙でも、細胞1つとっても、未知の部分が無限にあります。その謎を解き明かすために必要な数学・物理・化学・生物・地学の最先端を学びつつ、広い視野をもった研究者を育成しています。また学部2年次から研究室等で研究ができる「理数オナープログラム」も設けています。
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学べること
数学科
他分野に生かせる理論や新しい概念を創る
教育・研究対象は現代数学全般にわたりますが、本学では特に整数論・代数幾何・微分幾何・トポロジー・微分方程式・確率論・情報数学などが盛んで、国際的にも高い水準を誇ります。
カリキュラムは、高校数学から現代数学へと自然な延長で学習できるよう考慮されています。
特色ある講義の中でも他大学にないのが「実験数学」。学生それぞれの興味やアイデアに従って、図形や数式などをコンピュータ上で操作。抽象的理論を具象化する体験型学習です。
また、セミナー形式の授業も各年次で配置されており、少人数のグループに分かれてディスカッションしながら、数学的思考力を身に付けることができます。
物理学科
自然科学を広い視野から追究できる人材を育成
物理学で扱うのは、広い宇宙のことから、生物や物質、小さな素粒子、光などさまざまです。扱う対象を問わず、自然現象を根本から理解し、場合によっては新しい原理や法則を打ち立てることによって全く新しいものの見方や考え方を与える学問と言えます。
本学科では、多様な講義はもちろん、少人数ゼミ形式の授業や実験などを通して、物理の基本を習得し、より高度な実験や最先端の研究にも触れていきます。そして卒業研究では、「物理学」もしくは「宇宙地球科学」から最も興味のある研究グループを選択、そこでこれまでに学んだことを実践し、研究の基礎をしっかりと身に付けます。
化学科
実験・理論研究を通じて、豊かな創造力を育む
化学の面白さは、自然界に存在する物質の性質や機能を理解し、その特性を利用、または新しい物質を創造することで、よりよい社会作りに貢献することにあります。本学科では、幅広い自然科学の教養と化学の基礎をしっかり学ぶことを重視しています。
また、基礎学力を身に付けた上で、自由で個性的な研究と教育を行うことを特徴としています。「無機化学」「物理化学」「有機化学」「高分子科学」の4分野の基礎を体系的に学び、同時に化学実験の基礎技術や安全に関する知識を習得します。さらに、3年次1月の研究室への配属を経て、卒業研究に臨みます。
生物科学科/生物科学コース
生物科学全体を幅広く見通す力を身に付ける
分子生物学・生化学・生物物理学・細胞生物学・発生学・神経科学・植物科学などさまざまな生物学の分野を重点的に学びます。生物科学コースでめざすのは、現在の生物学を継承し発展させることができる人材の育成です。
生物科学科/生命理学コース
化学・物理学・数学の原理から生命理学を解き明かす
化学・物理学・数学などほかの理学分野の視点から生命科学を研究。入学後のカリキュラムに対応するため、入試に物理と化学が必要です。生命理学コースでめざすのは、現在発展しつつあるライフサイエンスのなかでも、新規融合分野の研究者や、生命現象を理解する化学、物理学、あるいは数学の研究者の育成です。
アドミッションポリシー
【求める人材像】
大阪大学のアドミッション・ポリシーを受けて、理学部では教育目標に定める人材として相応しい、下記のような人を求めています。
(1)高等学校等における教育課程を修了し、もしくは同等の能力を身につけている人。
(2)幅広い自然科学の基礎知識と応用力に加え、広い視野と柔軟な発想力を持ち、その発想を伝える力を持ち合わせた人。
(3)自然科学に知的好奇心を持ち、自ら強く考察して真理を探究・発信することに喜びを感じる人。
(4)科学の素養を背景にして、国際社会に幅広く貢献したい人。
【入学者選抜の基本方針】
上記の人材を多様な方法で選抜するため、下記の一般選抜と2種類の総合型選抜を実施します。これらの入試においては、(1)の高等学校卒業相当の学力を重視しますので、大学入学共通テスト(国語、数学、英語、理科2科目、地理歴史・公民1科目、情報)を課します。
【具体的選抜方法と、資質・能力との関係】
一般選抜では、より高度な学力の習熟度・応用力を測るため、また、(2)の広い視野と柔軟な発想力を持ち、その発想を伝える力を持ち合わせた人を選抜するために、高度な記述式の数学、理科の個別学力検査を行います。また、(4)の国際社会への貢献に必要な英語の学力を、高度な記述式の試験により評価します。
総合型選抜(研究奨励型)では、(3)の自然科学に対する知的好奇心を有する人を選抜するために、高校での研究活動を重視し、書類審査で活動内容を、また面接試験で研究に対する姿勢を評価します。
総合型選抜(挑戦型)では、書類審査で高校での課外活動から(4)の社会貢献の意欲を評価し、さらに(3)の自ら強く考察して真理を探究・発信することに喜びを感じる人を選抜するために、難易度の高い課題を課した面接を実施します。
また、特別入試(帰国生徒特別入試、私費外国人留学生特別入試、国際科学特別入試)では、日本の高等学校の枠組みを離れ、(2)~(4)の能力を有する人を、学力試験と面接試験によって選抜します。