大阪大学/基礎工学部の詳細情報
学科・定員・所在地
学科・定員
電子物理科学科(103名)
化学応用科学科(84名)
システム科学科(174名)
情報科学科(101名)
所在地
1~4年:大阪
※変更の場合もありますので、学校が発行している資料やホームページにてご確認ください。
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●理工の枠を超え、未踏のEngineering Scienceを開拓する
電子と光を知り、人にやさしい素材・技術を創る電子物理科学科、夢をひらく新しい物質のあり方を探究する化学応用科学科、システムを研究し人と技術の共生をめざすシステム科学科、世界を豊かにするICT分野を育てる情報科学科を設置しています。
【キャンパス】
豊中キャンパス
【学生数】
1919人(2024年5月1日現在)
【大学院】
基礎工学研究科(物質創成専攻、機能創成専攻、システム創成専攻)
電子物理科学科
【講義・学問分野】
電子物理科学序説、基礎電磁気学、固体電子工学、回路理論、伝送工学、情報理論、光エレクトロニクス、基礎工学PBL、計画数学、数学解析、統計物理学、エネルギー変換、解析力学、信号処理、量子情報科学、低温物理工学、セラミックス物性 ほか
化学応用科学科
【講義・学問分野】
物理化学、有機化学、反応工学、プロセス工学、化学工学プログラミング、分離工学、触媒化学、化学反応論、化学工学特論、安全工学、計画数学、統計数学、材料力学、機械材料学、技術経営学、科学技術論 ほか
システム科学科
【講義・学問分野】
システム科学序説、数学、材料力学、流体工学、機械力学、コンピュータ工学基礎演習、情報処理演習、数値計算法演習、応用数理、計測工学、流体力学、熱機械学、機素動力学、弾性力学、材料強度学、エネルギー変換、ロボット工学、宇宙工学、信号解析論、生物工学 ほか
情報科学科
【講義・学問分野】
情報科学基礎、情報科学PBL、プログラミング、データ構造とアルゴリズム、情報技術者と社会、情報科学ゼミナール、論理設計、計算機言語、オペレーティングシステム、情報ネットワーク、計画数学、マンマシンインターフェイス論、知識工学 ほか
入学者・卒業者数
入学者数
440人卒業者数
435人- 就職者数
- 68人
- 進学者数
- 352人
学部の特色
理工の枠を超え、未踏のEngineering Scienceを開拓する
「基礎工学部(Engineering Science)」は、国立大学で本学にのみ設置されているユニークな学部です。
従来の工学部・理学部の枠を越え、科学と技術の融合による先端的研究を行うため、1961年に創設されました。物理と化学の融合による物質創成や、人間と知能システムの共生社会をめざすロボティクス、数理データ科学、量子コンピューティングなど、21世紀に求められる科学技術を創成できるパイオニアをめざすとともに、高度な基礎学力を基盤に、柔軟性と応用力をもって国際的に活躍できる真のGlobal人材の育成を推進します。
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学べること
電子物理科学科
電子と光を知り、人にやさしい素材・技術を創る
持続可能な社会の実現には、知的情報処理技術や省創蓄資源技術の発展が不可欠です。本学科は、電子と光の性質を深く学び、さらにはそれらを自在に操ることで、新しい原理の創出と物質・材料の開拓、デバ イスの開発を進めています。
1年次は、これらの研究に必要な数学、物理学をしっかりと学び、2年次からは、エレクトロニクス、物質科学、フォトニクス、量子情報、ナノテクノロジーなど幅広い学問を授業、演習、実験を通して身に付け、深い基礎知識と広い視野を持ち、さまざまな分野でリーダーとして活躍する人材を育成します。
化学応用科学科
夢をひらく、新しい物質のあり方を探究
化学は、私たちの生活を支え、地球環境との調和を図るために必要な科学技術の源です。本学科は、物質の新しいあり方を探究するとともに、物質と生命の関係、環境・エネルギー問題の解決など、広い視野に立った教育・研究を行っています。
1年次は自然科学・社会科学・語学を含む一般教育を履修。2年次に進む時点で2コースに分かれます。「合成化学コース」では、合成という名にとらわれず、化学全般が対象。新しい物質の発見・開発から、環境・エネルギー問題にも注力しています。「化学工学コース」では、物質の変化を総合的に探究。社会の発展に貢献できる物質やエネルギーの変換システムの構築をめざしています。
システム科学科
「システム」を研究し、人と技術の共生をめざす
機械・社会・環境・生物について、数理的アプローチを基本とし、システム論的な手法で教育・研究を行っています。ロボットや人工衛星は、複雑なシステムの代表であり、その構成要素である多くの機械・電子部品およびソフトウェアを巧みに連携させることで、人に役立つ作業や高速移動が可能に。そういったシステムは医療福祉や環境エネルギー技術にも応用され、社会に貢献しています。
また、「生物」は多くの細胞や器官がシステムとして機能し、「脳」も複雑なシステム。教育・研究対象に「生物」「脳」まで含んでいるのが大きな特徴です。本学科では2年次より3コース(機械科学コース、知能システム学コース、生物工学コース)に分かれます。各専門分野の深化と学際融合領域の開拓をめざします。
情報科学科
世界を豊かにするICT分野を育てる
本学科では、情報科学の専門科目を含む1年間の一般教養を習得後、3コースに分かれます。
「計算機科学コース」と「ソフトウェア科学コース」は、コンピュータそのものの可能性を追究する科学と、その技術の基礎となる数学手法、さらにコンピュータをツールとする新しい応用技術を主な教育課題としています。
「数理科学コース」では、数学・統計学とコンピュータを駆使して、自然現象・社会現象の数理モデリングやデータ解析・機械学習の最先端を開拓する研究者を育成します。
ICT(情報通信技術)は、日本の競争力を支え、科学技術の発展に必須な分野です。ICTで世界を豊かにするために、一緒にこの分野を育てていきませんか。
アドミッションポリシー
【求める人材像】
大阪大学のアドミッション・ポリシーのもとに、基礎工学部の理念である「科学と技術の融合による科学技術の根本的解決及びそれにより人類の真の文化を創造する」ことに共感する、次のような能力,資質を持つ人を求めています。
(1) 基礎学力:高等学校等における各科目の学習内容を幅広く理解しており、特に、数学、理科を高度に習得している。
(2) 思考力:科学と技術に関する基礎的な知識、技能にもとづき、問題を多角的に捉え、柔軟な発想から筋道を立てて考察できる。
(3) 表現力:自分の考えを論理的に説明できる。
(4) 国際性:外国語を高度に習得しており、異なる言語・文化をもつ様々な人たちと相違を超えて対話、交流できる。
(5) 探究心:科学や技術に関する深い関心と興味を持ち、新しい分野の開拓に主体的かつ積極的に挑戦する意欲がある。
(6) コミュニケーション力:さまざまな考えの人たちの意見にも耳を傾けて対話できる。
【入学者選抜の基本方針】
上記のような人材を受け入れ、また多様な学生を確保するため、国内の学生においては一般選抜と学校推薦型選抜による入試、さらに高等専門学校からの編入学試験を行います。また、学生の学習環境としてグローバルな多様性を確保するため、帰国生徒特別入試、私費外国人留学生特別入試、海外在住私費外国人留学生特別入試を行います。
【具体的選抜方法と、資質・能力との関係】
共通テストでは6教科8科目の、また、一般選抜では特に理科、数学、外国語の試験を課すことで(1)~(4)の能力を評価します。また、学校推薦型選抜では、共通テストに加えて調査書、推薦書ならびに口頭試問を実施することにより、(5)、(6)を重視した優れた学生を選抜しています。さらに、帰国生徒特別入試、私費外国人留学生特別入試などの特別入試、高等専門学校から本学部3 年次への編入学試験では、(1)~(6)に優れた能力を有している多様な学生を選抜しています。