インテリア業界
の仕事とは?
人々の暮らしを彩る家具や雑貨を製造・販売したり、空間全体をコーディネートしたりするのが、インテリア業界で働く人たちの仕事です。デザイン力が求められることが多いように思われますが、実はそれ以外の仕事もたくさんある業界です。
インテリア業界について知ろう!
さまざまなインテリアを企画し、つくり、販売する業界
インテリア業界は、「家具(ベッドなど)」「雑貨(キッチン用品など)」「住宅設備(トイレ・ふろなど)」の3つに大きく分類できます。私たちが商品を手に取るまでには、商品を企画するメーカー、生産する製造会社、販売を手がける小売店と役割は分担されていますが、一連の工程を自社で行い低価格販売をめざす大手企業もあります。
職種についても見ていきましょう。インテリア業界特有の職種としてよく知られているのが、インテリア用品を設計するインテリアデザイナー、内装に合ったインテリアを提案するインテリアコーディネーター、建築物の室内空間全体を設計するインテリアプランナーです。いずれもデザインというクリエイティブ性の高い仕事ですが、それ以外にも、メーカーの営業職や製造職、小売店の店舗スタッフなど、さまざまな働き方がある業界です。
業界全体は堅調に成長しているが、需要の二極化が進む
新型コロナウイルスの影響下にあっても、インテリア業界は堅実に成長を遂げた業界と言えます。一時的に来店客が減ったりと影響はありましたが、「巣ごもり消費」で家具や生活雑貨の購入意欲が高まったり、リモートワークの普及で仕事環境を整えるための新たな需要が生まれたりしたのが大きかったのでしょう。
なおインテリア業界の大きな傾向として、「低価格帯の需要増」と「高価格帯の需要減」の二極化が見られます。特に成長傾向にあるのは大手の低価格帯メーカーで、高級ブランドや町の家具店など小規模なメーカーのなかには伸び悩みに苦しんでいるところもあるようです。EC(インターネット販売)サイトを使った新しい販売ルートの確保や、来店したくなるようなショールームの展示など、売り方にも工夫が必要になってくるでしょう。
ECサイトの活用や、ユニークな店舗体験が求められる
近年インテリア業界の新しい販売ルートとして注目されているのが、ECサイトです。これまで家具や雑貨は実物を見てから購入を決める人が多いものでしたが、スマートフォンで自宅に家具を置いたイメージを映し出したり、3Dで簡単にコーディネートをシミュレーションできたりと、店舗に足を運ばなくてもリアルな体験ができるようなったことで、インターネット上で購入する抵抗感が薄れているのだと考えられます。
一方で、ECサイトのみで販売を行っていた家具メーカーが、あえてリアル店舗を構えるという動きも見せています。なかにはリアル店舗で、ミニチュアの家具を動かして部屋のレイアウトをシミュレーションするという、現実と仮想を織り交ぜたユニークな体験を提供する店も出ています。家具や雑貨そのものは変わらなくても、今後モノの売り方という点では、インテリア業界にも大きな変化が起きていくかもしれません。
インテリア業界に向いているのはこんな人
部屋や自宅をおしゃれに飾るのが好き、インテリアそのものが好きなのであれば、その興味・関心を生かしやすい業界です。またインテリアそのものでなくても、自分の美的感覚や色彩感覚を生かしたいと思っているのであれば、やはり適性は高いでしょう。
また店舗の販売員にしても、インテリアコーディネーターやプランナー、インテリアデザイナーといったデザイン系の職業にしても、コミュニケーション能力は欠かせないスキルです。なぜこの家具と家具の組み合わせがいいのか、この色と色の組み合わせがいいのか、丁寧に説明したり、顧客の要望をしっかり聞き出したりすることが欠かせないからです。それゆえ、人と接することが好きな人や、対話を重ねていっしょにつくりあげていくことにやりがいを見いだせそうな人にこそ、インテリア業界の仕事はおすすめできます。
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