必見!業界特集

介護・福祉業界
仕事とは?

総人口に占める65歳以上の高齢者の割合は年々増え、少子高齢化が止まらない日本。このような状況下で、社会から大きな期待を寄せられているのが介護・福祉業界です。今後も成長が見込める、安定した業界といえるでしょう。

介護・福祉業界について知ろう!

多様な職種の人たちが高齢社会を支える

身体が不自由になった高齢者や心身に障がいがある方、その家族に対して、身体、精神、経済などあらゆる角度からサポートするのが、介護福祉業界で働く人たちです。
介護のサービスは大きく3タイプがあります。まず、介護施設等に入所した高齢者に対して、介護職員が24時間、生活に必要な支援を行う「入所・居住系」サービス。さらに、自宅で暮らす高齢者のもとを介護職員が訪問し、必要な支援を提供する「訪問系」サービス。そして、自宅で暮らす高齢者に日中は事業所で過ごしてもらい、そこで必要な支援を行う「通所系」サービスです。また、介護を支える職種も、介護職員、訪問介護員、マネジメント職、事務関係職などさまざま。多様な働き方ができる業界といえます。

人手不足を解消するため、待遇や賃金の改善が進む

介護・福祉業界は慢性的な人手不足が課題となっています。日本全体が働き手不足におちいっている背景もありますが、介護・福祉業界の場合、「ハードな仕事の内容に見合った給与が得られない」というイメージを持たれているのが、その原因と考えられます。こうしたイメージを払拭するため、近年、政府は介護職員の賃金を上げる施策に取り組んでいます。
これ以外にも、政府が外国から介護人材を受け入れる方針を打ち出したり、企業が介護用ロボットやデジタルによる利用者の見守りシステムを開発したりするなど、国や社会全体が介護・福祉業界を後押しする動きが見られます。

景気の波に左右されにくく、成長が見込める

日本は世界で類を見ないほどのスピードで高齢化が進み、2021年時点で総人口に占める65歳以上の割合が28.9%になりました(※)。2040年には3人に1人が65歳以上になると予測されています。高齢者が増えれば当然、介護にあたる人材も必要になります。介護・福祉業界は、公共性が高い領域で、かつ景気の波に左右されにくく、これからも成長が見込める将来性の高い業界だといえます。

※内閣府「令和4年版 高齢社会白書」

介護・福祉業界に向いているのはこんな人

介護の仕事というと、車いすを押したり、食事やおふろのサポートをしたりするなど、体を使う仕事をイメージする人も多いのではないでしょうか? しかし、実際は体だけでなく、頭や心も使って適切にサポートする必要があります。例えば、何度もナースコールをする高齢者がいたらどうすればいいでしょうか。用事があるのにうまく言えないのか。だれかにそばにいてほしいのか。その人の気持ちになって考え、心に寄り添うことが介護職には求められます。知識や技術を身につけるだけでなく、感受性やコミュニケーション能力などを含めた「人間力」を高め、人の喜ぶ顔が見たいという思いをもった人が向いている業界だといえます。

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